最終更新日:2022年09月22日

池之端銀革店が手掛けるメンズ向け本革ベルトを紹介!

池之端銀革店は、東京都台東区の池之端に店舗を構える革小物専門店です。東京都の台東区や墨田区は古くから革製品の生産地として国内有数の地域となっており、高級ブランドの製品も手掛ける優れた職人や工房が多く集まっております。

その中でも、池之端銀革店の代表「小野勝久氏」は、長年ベルト業界で仕事をされていた方です。ベルト製造に関する様々な知識があるだけでなく、国内でも屈指と言われる職人など、幅広い人脈を駆使して素晴らしい品質の製品を生み出しております。

また、世界的に有名なタンナーとも幅広く付き合いがあり、中でもイギリスを代表するベイカー社からは実績が認められ、国内シリアルナンバー1番の刻印を製品に押す事が認められております。

世界各国の素晴らしい革素材を仕入れ、国内屈指の職人の手によって生産された本革製品は大変にクオリティーが高く、特にメンズ向けの本革ベルトに関しては本場ヨーロッパの老舗ブランドさえも凌駕する程に素晴らしい出来栄えとなっております。

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どうも、東ヒマのメガネっ子担当、猪野です。

当店がオープンした約7年前から本日まで、ずっとずっと探し続けていたにも関わらず、中々納得のいくブランドを見つけられなかったカテゴリ、それがメンズ向けの本革ベルトです。

国内ブランドだけでなく、革製品の本場ヨーロッパの製品もたくさん吟味しました。しかし、品質やデザイン、コストパフォーマンスなど、様々な面で検討した場合に、「文句なし!これは満点!」と心から思える製品を見つける事が出来ず、当店のベルトコーナーはページが存在しつつも極めて品薄な状態が続いておりました。

がしかし、そんな日々は終わりを向かえました。ついに見つけてしまったのです、、、心の底から「文句なし!これは満点!」と思えるベルトを、、!!!!!!

それが、本日ご紹介させて頂きます、「池之端銀革店」が手掛けたメンズ向け本革ベルトです。

英国と馬具の歴史

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メンズ向けの本革ベルトの品質を見極める上で何よりも重要なポイント、それは本革素材の品質です。

品質とは言っても色々な要素がありますが、耐久性や味わいといった点を重視するならば、英国のタンナーが手掛けた馬具向けの本革素材は非常に品質が高いです。

なぜ、英国のタンナーが手掛けた本革素材の品質が高いのかと言うと、英国の文化に深く根付いた、馬術と馬具の歴史が大きく関係しております。

現代では馬術と聞くと、いわゆる娯楽や趣味、エンターテイメントといったイメージを抱かれる方が多いかと思いますが、車や飛行機が開発されるまで、馬は移動手段として非常に重要なものであると同時に、その国に良い馬がいるかどうかは国力を示す大きな指標となっておりました。

日本でも馬は交通手段として盛んに利用されておりましたが、特にヨーロッパでは馬は移動手段という域を超え、神聖な生き物として扱われてきた歴史があります。

また、ヨーロッパの中でも英国は近代競馬発祥の地とされており、現代でもロンドンの街中では騎馬警官がパトロールしていたり馬車が走っていたりするそうで、他の国と比べても乗馬や馬術といった分野において非常に力を入れている国です。

だからこそ英国では、馬具に関しても高品質な製品が求められます。過酷な使用環境にも耐え得る耐久性はもちろん、国力を示す指標として相応しい品格が感じられるかどうかも重要です。

そのような背景の下で発展してきた英国タンナーの手掛けた馬具向けの本革素材は、一般的な革製品向けの本革素材とは一線を画す進化を遂げてきました。

ブライドルレザーとは?

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ここまで紹介して参りました「馬具向けの本革素材」というのは、通称「ブライドルレザー」と呼ばれております。Bridle(ブライドル)というのは日本語で訳すと馬勒(ばろく)となり、轡(くつわ)や手綱(たづな)といった馬具全般を指す言葉です。

馬の力は人間の4倍と言われているように、馬具は一般的な革製品と比べて遥かに高い耐久性が求められる道具です。よって、ブライドルレザーは他の革素材に比べて圧倒的に頑丈だという点が最大の特徴です。

ブライドルレザーのブルームについて

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ブライドルレザーにはもう一つ大きな特徴があり、それが革表面に浮き上がった白い粉上のブルームです。

革というのは水に濡れてしまうと、それが乾燥する際に革内部の水分も飛んでしまい、強度が下がってしまうという特性があります。その為、本革素材は油分を含ませて水分の侵入と乾燥を防ぐという処理が必要なのですが、馬具は雨天の中でも使用される道具である為、一般的な革製品よりも更に多くの油分を含ませる必要があります。

その油分が表面に染み出して凝固化したものがブルームの正体です。馬具の場合はブルームが表面に残ったまま使用する事もあると思いますが、革小物の場合は基本的にはブルームを、少なくともある程度は落としてから使用する事が一般的でしょう。

そして、ブライドルレザーは何と言っても磨きこんだ後が真骨頂です。ブラシ等である程度ブルームを落とした後、革表面を乾いた布等で丹念に磨きこんでいくと、徐々にブルームが溶け出して革表面に馴染んで参ります。中々ブルームが溶けない場合は少量の皮革用クリームを用いても良いです。

すると、徐々に白い粉状のブルームが姿を消し、美しい飴色の艶が現れます。この艶こそ、ブライドルレザー最大の魅力です。

ネット等でブライドルレザーの製品を見ると、ほとんどが表面にブルームが浮き出した画像が使用されており、ブライドルレザーというのはこういった粉っぽい見た目の革と思われている方も少なくないかと思いますが、本来のブライドルレザーは、美しい艶が全面に感じられる大変高級感と色気のある素材となっております。

ローマ時代から続く英国の老舗タンナー、ベイカー社を紹介

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英国ではブライドルレザーを手掛けるタンナーがいくつかございますが、その中でもベイカー社は別格の存在です。

こちらのタンナーは、1862年にベイカー家が買い取った事によって現在では「ベイカー社」と呼ばれておりますが、皮革工場自体はローマ時代から続いており、英国の中でも大変に歴史あるタンナーとなっております。

ローマ時代から続くという事は、騎馬隊等が英国で実用稼働されていた頃からブライドルレザーを手掛けていたという事になります。そして、現代においてもベイカー社は当時と変わらない伝統的な手法で革素材を生産しておりますので、本物のオールドブリティッシュを求める方に大変お勧めの革素材となっております。

ベイカー社のブライドルレザーは、国内では現在4社しか取り扱いが許可されておりませんが、池之端銀革店の代表「小野勝久氏」は、ベイカー社のブライドルレザーを大変に愛好しており、取扱高などが評価され、製品に刻印するブランドロゴの、日本向けシリアルナンバー1番を使用する事が許可されるまでに至りました。

また、池之端銀革店のベルトには、ベイカー社のブライドルレザーの中で最も高級で丈夫とされる「ベンズ」という部位を使用しております。ベンズというのは牛のお尻辺りを指し、繊維がぎっしりと詰まっている為非常に丈夫である事が特徴です。

更に池之端銀革店のベルトは、ベイカー社のブライドルレザーの最高級部位「ベンズ」の中から、僅か2~3%しか採取出来ない5~5.5mmという極厚生地が使用されております。

英国を代表する老舗タンナーが手掛けたブライドルレザー、その中でも最高品質のベルトを選ばれたい方は、池之端銀革店のベルトが大変お勧めとなっております。

現代のブライドルレザー製造をリードするセドウィック社

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ブライドルレザーを語る上で避けては通れない企業、それがこちらのセドウィック社です。創業130年という事で先程のベイカー社に比べれば若い企業となりますが、それでも一般的な感覚で言えば十分老舗と呼べる企業です。

世界各国の馬具メーカー等に向けてブライドルレザーを販売しており、現在ではブライドルレザーのトップシェアを誇る企業となりました。

池之端銀革店のベルトは、セドウィック社が手掛けたブライドルレザーの中でも最高級とされる、「ベンズ」と呼ばれる革を使用しております。

ベイカー社の時にもご紹介させて頂きましたが、ベンズというのは牛のお尻当たりの部位で、繊維が詰まっており、牛革の中で最も頑丈な部位です。

セドウィック社のブライドルレザーは、ベイカー社のブライドルレザーと比べて非常に綺麗な印象の仕上りとなっております。深い味わいという点においてはベイカー社に軍配が上がりますが、コーディネートの合わせやすさに関してはセドウィック社の方が使いやすいと思います。

セドウィック社のブライドルレザーは表面の処理が非常に丁寧に行われており、磨けば磨くほど美しい艶が感じられる素材です。ブライドルレザーのタフな印象よりも、艶と色気があるムードを求める方は、セドウィック社のブライドルレザーがお勧めです。

ベイカー社とセドウィック社、どちらのブライドルレザーを選ぶべき?

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同じブライドルレザーというタイトルがついておりますが、ベイカー社とセドウィック社のブライドルレザーはどちらも全くキャラクターが異なります。

ベイカー社のブライドルレザーは、何と言っても深い味わいが特徴です。革製品に詳しくない方であっても、手に取った瞬間に他社製品との大きな違いを感じて頂けるでしょう。古き良き英国のムードが存分に詰まっており、こういった素材感の良さで革ベルトを選びたい方には間違い無くベイカー社製品がお勧めです。

但し、革の小傷やシワ等は多いです。ワイルドな味わいがお好みであれば問題無いかと思いますが、好みが分かれるところではあるかと思います。

また、あまりに味わい深い為、スーツと合わせるには少々厳しいと思います。シンプルなバックルを使用したタイプであっても、スーツ用途であればお勧めは出来ません。オフィスカジュアルやキレイめカジュアルといった装いであっても、コーディネートを選ぶ必要があると思います。
※後述しますスペシャルベルトは仕上げが全く異なる為、スーツにも合わせやすいです

逆に、セドウィック社のブライドルレザーを使用したベルトは、ビジネス用途にもお勧めです。スーツですとバックルのデザインなど選ぶ必要があると思いますが、オフィスカジュアルやキレイめカジュアルといった装いであれば、概ね問題無いでしょう。

セドウィック社のブライドルレザーは、ベイカー社のような豊満な味わいはございませんが、それでも磨きこんでいけば非常に美しい艶が出て参りますので、一般的なレザーベルトと比べれば存分に色気や品格を感じて頂ける事でしょう。

耐久性に関してはどちらも大変優れておりますが、ベイカー社の方が上だと思います。5mmオーバーという規格外の厚みがありますので、手に取った瞬間に丈夫だと感じて頂けると思います。

但し、それだけ厚みがある革なので非常に固く、使い始めの扱いには少々手間取るかもしれません。但し、ベイカー社の革は使い込む程にどんどん柔らかくなりますので、数日ご使用頂ければすっかり体に馴染むと思います。

対してセドウィック社のブライドルレザーは、一般的なレザーベルトと比べれば固さや使い難さは多少あるかもしれませんが、使い始めからほとんど問題にはならないレベルかと思います。

総括すると、個人的にはベイカー社のブライドルレザーを手に取って頂いて、その圧倒的な素材感の良さをお試し頂きたい所ではございますが、特にビジネス用途等でベルトをお探しの方であれば、無難にセドウィック社の製品をお選び頂く事をお勧め致します。

後述しますが、予算に余裕のある方は、2022年9月から注文受付開始となったスペシャルベルトをお選び頂ければ、ビジネスやカジュアルなど全ての用途に対して最高の満足を感じて頂けると思います。是非最後まで読み進めて頂ければと思います。

日本屈指の職人が手掛けた、極上の真鍮製バックル

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ここまで革の話ばかりをしてきましたが、革ベルトの品質を左右するもう一つの要素、それがバックルです。バックルの品質とは言っても色々とございますが、やはりブライドルレザーと合わせるバックルを選ぶとなれば、ブライドルレザーにも劣らない、豊かな味わいが感じられるバックルがお勧めです。

一般的に普及しているバックルの多くは、当然マシンメイドであり、素材も廉価なスチール製等が多いと思いますが、この手の高級な革ベルトと言えば、ハンドメイドの真鍮製バックルが至極です。

真鍮は重厚な素材感が魅力な上、加工がし易く、更には豊かな経年変化も楽しめる素材なので、革ベルト用のバックルとして大変優れた素材です。

そして、ハンドメイドの真鍮製バックルと言えば、日本屈指の職人である「Haru氏」が手掛けたバックルが極上品です。

元々ベルトメーカーの代表であったHaru氏は、究極のバックルを追及する為に自らがハンドメイドバックル専門の職人となりました。それ以来、様々なブランドやアーティストのバックル製造に携わっており、日本のバックル製造における第一人者と呼べる方です。

Haru氏の手掛ける真鍮製バックルは、自身で製作した砂型に、融解した真鍮を流し込む所から手作業で行われております。そして冷却した真鍮を手作業で削り出し、丁寧に磨き上げていきます。

そうして出来上がったバックルは量産品とは比べ物にならない風格があり、特にブライドルレザーのような味わい深い革ベルトとの相性は抜群です。

極厚純銀メッキを施した、Haru氏オリジナルのバックル

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こちらは、Haru氏が考案したボックスタイプのバックルです。こちらのバックルは純銀によるシルバーメッキ加工が施されておりますが、一般的にシルバーメッキと言うと2~3ミクロン程度の厚さとなりますが、こちらは約20ミクロンの極厚純銀メッキが施されており、経年変化の表情はシルバー製品と同等となっております。

また、設計も大変ユニークなものとなっており、ベルトに折りシワをつけずに固定出来る為、革素材を痛めない事が特徴です。

極厚の銀メッキが施されておりますが、磨き上げた真鍮の重厚さも随所から感じられ、実に風格のある仕上りとなっております。

当店が取扱っております池之端銀革店のベルトの真鍮バックルは、全てHaru氏が手掛けたものとなっておりますので、是非そのクオリティーの高さを体感して頂ければと思います。

切り目本磨きで研磨された美しい断面

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革ベルト製造における重要な作業、それが断面の研磨です。池之端銀革店のベルトは、「切り目本磨き」と呼ばれる昔ながらの技法で断面が研磨されており、滑らかでありながら味わいも感じられる素晴らしい仕上りとなっております。

コバ面をカンナで面取りした後、断面に植物性の磨き剤を塗り、木やガラスなどを使って丁寧に手磨きをしていきます。すると、革本来のナチュラルな風合いを生かしつつ断面が滑らかになりますので、見た目の美しさと機能性に長けた仕上りとなります。

また、池之端銀革店のベルトは全て、代表の小野勝久氏が信頼する個人の職人に委託生産しております。ハンドメイドの革製品は職人個人の技量が品質に直結する為、流れ作業が基本となる大型の工場では品質がどうしても下がってしまいます。

池之端銀革店の革ベルトは、海外のスーパーブランド等と同じように、1つの製品を1人の職人が最初から最後まで手掛けるといった方法で生産しております。

数ある革ベルトの中でも最高レベルと言える品質の製品をお探しの方には、池之端銀革店の革ベルトを是非チェックして頂きたいです。

[2022/9/22追記] 池之端銀革店からスペシャル仕様のベルトが登場しました!!

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代表の小野勝久氏が提案する超最高品質の革ベルトが登場しました!!

ここまで「味わいは良いけどビジネス等には向かない」と紹介して参りましたベイカー社の革を使用したベルトですが、既存製品の10倍以上の磨き込みを行った特別仕様となっており、スーツにも合わせやすい大変美しいベルトとなっております。

そして更にバックルは、高級ジュエリー等で使用されるシルバー925製となっております。

世界各国には様々なレザーベルトがございますが、恐らくシンプルなレザーベルトといったジャンルにおいて、本当に現状世界最高の品質だと思います。

品質もすごいですが値段も凄いので、ご購入頂ける方は限られるかとは思いますが、動画など見て頂けますとブランドの事を良く知って頂けるかと思います!本当に素晴らしいベルトとなっておりますので是非チェックしてみて下さい!

スペシャルベルト紹介ブログ

以上、池之端銀革店が手掛ける革ベルトの紹介でした

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という事で、池之端銀革店が手掛けるメンズ向け本革ベルトの紹介でした。

英国にもベルトを手掛けるブランドは色々とございますが、それらを含めても東京ヒマワリは池之端銀革店の革ベルトを推させて頂きます。

ブライドルレザーの中でも英国最高峰と呼べる生地を使用し、バックルも国内随一の職人が手掛け、裁断や磨き上げも丁寧な日本製、、、正直これ以上何をこだわれば良いのかというぐらい、パーフェクトなスペックの革ベルトとなっております。

そして極めつけは、実に良心的な価格設定ですね!!

英国ではロイヤルワラントという制度があり、王室がブランドや工房に勲章を授けるといったものなのですが、レザーベルトのようなクラシカルな製品というのは、大抵このロイヤルワラントを掲げるブランドの製品が人気となっております。

王室が認める程の製品ですから、もちろん品質も良く、デザインも大変洗練されているのですが、推測される原価と照らし合わせると、どうしても割高な印象があります。

その点、池之端銀革店のレザーベルトは非常に原価率が高く、品質に関しても英国製品を凌駕する程の出来となっているので、品質でベルトを選びたい方にはベストマッチなブランドだと思います!!

冒頭でも申し上げました通り、当店は7年前に創業して以来、展示会なども含め様々なブランドのメンズ向け本革ベルトをチェックして参りましたが、ようやく納得のいくブランドが見つかり、非常に嬉しく感じております。

ブランド化粧箱などもしっかりとしており、ギフトとしても大変お勧めですので、お探しの方は是非チェックしてみて下さい。

という事で、おしまい!池之端銀革店 商品一覧ページ

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