カバン屋の俺による、通勤バッグの選び方まとめ(男性編)

通勤バッグの選び方
仕事に使用する通勤バッグを新調しようと手に取ったその鞄、、その選択は本当に正しいのでしょうか?

お出掛け用のバッグであればデザイン等で選んでも良いですが、仕事用のバッグは自分の好みよりも周囲の目を気にすべき道具なので、使い易さ等を含め、「何となく気に入ったから」で選ぶと失敗してしまうかもしれません。

また、ビジネスバッグの選び方にはマナーや常識といった観点で、様々な考え方や価値観が蔓延しているので、「誰の話を信じたら良いのか分からない!」という方も多いのではないでしょうか?

そんな迷える男性ビジネスマンの皆様のお買い物の参考になるよう、バッグのセレクトショップを運営する私が「メンズ向け通勤バッグの選び方」に関する考え方を徹底的にまとめてみました。

ブリーフケース、ビジネスリュック、ビジネストート等、あらゆるビジネスバッグをお探しの方、伝統的なスーツスタイルを好む方から現代的なオフィスカジュアルに合うバッグをお求めの方まで、あらゆるビジネスマンにとって有益な情報かと思います。

通勤バッグをお探しの方は是非チェックしてみて下さい。

本日の記事は永久保存版!バッグ屋のプロとして本気出していきます

東京ヒマワリ 猪野

どうも、東ヒマのメガネっ子担当、猪野です。

当ブログでは、「お勧めのビジネストートバッグ」とか、「お勧めのブリーフケース」みたいな記事はたくさん発信しておりますが、どんなバッグを選ぶべきなのかについては言及してきておりませんでした。

メールでのお問い合わせではポツポツと頂く話なので、過去に実際に頂いたお問い合わせ等も参考にしながら、本日のブログでは永久保存版として、男性の通勤バッグの選び方についてガッツリとまとめていこうと思います。

この話は結構奥が深い話なので長文にはなってしまうかと思いますが、この記事だけで通勤バッグ選びの全てが理解出来るような内容にしようと思いますので、ご一読頂ければもう二度と通勤バッグ選びで悩む事は無いと思います。

部分的に読んで頂いても参考にして頂きやすいよう配慮しておりますので、是非気になる所だけでもチェックしてみて下さい。

また、今回の記事では当店がセレクトしているブランド以外の物からも、良さそうなバッグを選んでご紹介させて頂いております。(紹介料などは一切発生しておらず、単に私のお勧めブランドです)

私はこのお店を立ち上げる以前からメンズファッションのショップ運営に関わる仕事をしており、バッグのセレクトショップである当店も既に創業10年を超えておりますので、恐らく私ほどメンズバッグに関して詳しい人は、少なくとも多くは無いんじゃないかなと思います。

なので本日の記事はプロの意地として「自称ファッション通」の人達とは一線を画す内容になるよう本気で執筆致しました!

皆様のお買い物に少しでも役立てて頂ければ幸いでございます。

掲載しているイメージ画像について

東京ヒマワリ 猪野 AI生成画像

本日のブログでは初の試みとして、イメージ画像としてAI生成画像を用いていこうと思います。

上記画像は私のイラストをAI画像生成ツールでリアル化したものですが、こんな事がボタン一つで出来るようになったので、せっかくなのでこの技術を活用してみようと思った次第です。

AI画像臭さや違和感もあるかと思いますが、通勤バッグ選びの参考になるように色々と調整しながら生成してみましたので、是非その出来栄えも楽しみながらご覧頂ければと思います。

【第1章】通勤バッグの種類

通勤バッグの種類

通勤バッグの選び方をご紹介する前に、まずは通勤バッグにはどんな種類があるのかについてと、その歴史について紹介していきましょう。

通勤バッグを選ぶ際に言われるマナーや常識とは、この歴史と深く関係しているので、これを知れば自分がどんなバッグを選ぶべきか見えてくると思います。

①ブリーフケース

ブリーフケース

通勤バッグとして最もポピュラーなのが、このブリーフケースです。

2005年に小泉政権が打ち出した「クールビズ政策」が始まる前までは、男性のビジネスマンはスーツにネクタイというスタイルが一般的でしたが、使用するバッグもブリーフケースが一般的でした。

スーツというのは長い歴史があり、合わせて持つバッグも時代と共に変化してきましたが、素材や形状が変わっても「手で持つ」という持ち運び方法だけは常に変わりませんでした。

スーツはビジネス等のフォーマルなシーンで着用する「シワの伸びた、きちんとした服装」です。だからこそ、肩に掛けたり背負ったりするようなバッグは、シワや型崩れの原因となる為、基本的にスーツと合わせて使用するのはNGなのです。

クールビズ政策以前は、会社の規定で「男性社員の服装は背広・ネクタイを着用のこと」等と指定されている事も少なくなかったですが、バッグに関しても暗黙のドレスコードとしてブリーフケースを使用する事が一般的でした。

また、現代におけるブリーフケースという言葉は非常に意味合いが広いので、ブリーフケースという括りに収まる色々な種類のバッグを紹介します。ブリーフケース 商品一覧ページ

フラップ式の本革ブリーフケース

フラップ式の本革ブリーフケース

現代におけるブリーフケースと呼ばれるバッグの中で、最も伝統的なのがフラップ式の本革ブリーフケースです。

遥か昔は仕事で書類を持ち運ぶのは弁護士など限られた職種でしたが、18世紀の産業革命により様々な仕事が増えて、契約書等の重要書類を持ち運ぶ人も急増しました。

書類は柔らかい鞄で持ち運ぶとクシャクシャになってしまう為、強度と軽さを併せ持った固い革製の鞄が広く選ばれました。

また、書類は雨に弱い為、オイルを塗り込んで撥水性を高められる事も革製鞄の良い所でした。

そして、重要書類を運ぶ道具なので、盗難対策に加えて取引先に対する安心感の演出として、金属製の錠前を付ける事も一般的でした。

そうやって生まれたのが、フラップ式の本革ブリーフケースです。

現代では書類を持ち運ぶ事が少なくなった事もあり、こういった鞄は見かける事が少なくなりましたが、歴史ある鞄メーカーでは現在でもこういったブリーフケースを生産しております。

また、トラディショナルなスーツの着こなしに合わせる最もスタンダードな鞄も、こういったフラップ式の本革ブリーフケースです。

アタッシュケース

アタッシュケース

書類を運ぶ鞄としては先程のブリーフケースが広く使用されましたが、書類の他に現金や宝石等の貴重品等を持ち運ぶ場合は、鍵付きのアタッシュケースが使用されました。

アタッシュケースは、馬車に積んでいたトランクを小型にして持ち運びやすくしたのが始まりです。

ブリーフケースより重量があり持ち運びは大変でしたが、衝撃に強いので書類以外の貴重品を持ち運ぶ際に広く使用されました。

元々は本革が多く使用されておりましたが、リモワやゼロハリバートンによってアルミ製アタッシュケースも多く流通するようになりました。

ダレスバッグ

ダレスバッグ

産業革命後しばらくは、フラップ式の本革ブリーフケースや四角いアタッシュケースがビジネスマンのスタンダードでしたが、1950年代にアメリカのジョン・フォスター・ダレス国務長官が使用していた口金(がま口)式バッグが日本に紹介され大流行しました。

このバッグは日本独自の呼称として「ダレスバッグ」と呼ばれるようになりました。

ファスナー式の本革ブリーフケース

ファスナー式の本革ブリーフケース

ブリーフケースと聞いて最初に頭に思い浮かぶのは、こういったスライドファスナーを使用した手持ちのバッグではないでしょうか?

スライドファスナーは1893年に開発されましたが、性能やコストといった面で当初実用化は難しく、特に固い革と組み合わせて使う事は困難でした。

しかし1950~60年代頃になってファスナーの品質が改良&安定するようになり、ビジネス用のレザーバッグにもファスナーが徐々に使われるようになりました。

その当時も会社の重役などは見栄えを重視してダレスバッグ等を選ぶ事が多かったようですが、日常の労力を軽減したい平凡なビジネスマンは、こういった軽くて使い勝手の良いファスナー式のバッグを選ぶケースが増えていったようです。

また、このようなバッグを「本格的なビジネスバッグ」と思われる方も多いかと思いますが、前述したようなバッグと比較すると「機能性を重視したバッグ」なので、トラディショナルなスーツの着こなしを好まれる人からは避けられる場合があります。

ナイロン製ブリーフケース

ナイロン製ブリーフケース

現代で選ばれるブリーフケースの大半は、このナイロン製ブリーフケースです。

1930年代に開発されたナイロンは、戦前は主に軍需用の素材として使用されておりましたが、戦後になって一般的に広く流通するようになりました。

革に比べて安価である上、強度と軽さも併せ持ったナイロン製のバッグは、1960年代頃に広く流通するようになりました。

但し、重厚感や高級感という点では従来の革製ブリーフケースを支持する人が多く、手入れをしながら経年変化を楽しむというのもナイロンバッグには無い要素だった為、現代でも本革のブリーフケースは、ビジネススタイルに華やぎや色気を求める方に根強く人気がある道具となっております。

とは言え、現代のナイロン素材はあらゆる面で改良が進んでおり、高機能かつ見た目にも高級感が感じられる製品が増えてきております。

②トートバッグ

トートバッグ

次は、現代の通勤バッグの大定番、トートバッグについて紹介します。

トートバッグと呼べるような形のバッグは昔から存在しておりましたが、一般的に「トートバッグ」という名前で流通するきっかけとなったのは、L.L.Beanが1940年代に手掛けたキャンバス製のトートバッグだと思います。

このバッグの元々の用途は「氷を運ぶ鞄」でしたが、暖炉の薪や農作物も運ぶようになり、それが徐々に日頃のお買い物等にも使われるようになったそうです。

なので当初トートバッグは、あらゆるシーンで使い易いカジュアルなバッグという印象の道具でしたが、1970年代頃になってファッションブランドがラグジュアリー感のある革製のトートバッグを手掛けるようになり、それをきっかけに徐々にビジネスシーンでも使われるようになりました。

但しそれらは基本的に女性向けのバッグで、男性向けの高級感のあるトートバッグが登場するのはもっと先の話となります。

ビジネスシーンで男性がトートバッグを使用する姿を「正式なビジネススタイル」だと思っている人も少なく無いと思いますが、実は近年になって登場した新しいスタイルなのです。

フォーマルなシーンに相応しい格式よりも、ファッション的な華やぎを求める方にトートバッグはオススメの選択肢となります。トートバッグ 商品一覧ページ

③ショルダーバッグ

ショルダーバッグ

ショルダーバッグが伝統的に使用されてきた代表的な例は、郵便配達用のバッグです。斜め掛けのショルダーバッグは、両手を自由に出来て荷物を素早く取り出す事が出来るので、郵便配達員が広く使用しておりました。

こういった鞄はポストマンバッグと呼ばれますが、自転車便の場合はメッセンジャーバッグと呼ばれる場合が多いですね。

ショルダーバッグはカジュアルなイメージがあると思いますが、郵便配達員の制服はフォーマルな雰囲気がありますし、他にショルダーバッグは将校がマップケースとして使っていたり等、意外と格式がある場面でも使用されてきた道具です。

とは言え、スーツに合わせて使用するとシワの原因となるため、ビジネスマンに広く使用されるバッグではありませんでしたが、スタイル的には実はそこまでビジネスシーンと相性が悪い道具では無かったりします。

ビジネスシーンで使用するショルダーバッグを選ぶ場合はシンプルなデザインか、伝統的なポストマンバッグのようなクラシカルなデザインをモチーフとした物を選ぶとコーディネートに馴染みやすいと思います。ショルダーバッグ 商品一覧ページ

④リュックサック

リュックサック

人間が荷物を長時間持ち運ぶ場合、最も合理的な道具がリュックサック(バックパック)です。

荷物の重さが体の中心に対して左右均等に分散されるため、人間工学的に最も荷物を楽に持ち運べるバッグだと言われています。

袋に入れた荷物を背中に背負うというスタイルは、古くは原始時代の狩猟採集の頃から行われていました。

その後、農業を行うようになってからはカゴを背負って農作物を運んだり、19世紀には歩兵が荷物を背中に背負って持ち運ぶ為の道具として「背嚢(はいのう)」が軍に正式採用され、そこからランドセルや登山用のリュックサック等が生まれました。

リュックというのは歴史的に見ると、労働階級の者が使用する機能性を重視したバッグであり、だからこそフォーマルなシーンで使用されるバッグとしては遠い存在だと言えます。

しかし近年では格式よりも合理性が重視されるようになり、ビジネスシーンでもリュックが広く使用されるようになりました。

また、近年の衣服はシワがつくにくい高機能素材が増えており、それもビジネスリュックの浸透を後押ししたと思われます。リュックサック 商品一覧ページ

⑤キャリーケース

キャリーケース

コンクリートなど舗装された道のみを移動する場合に限り、リュックサックよりも楽にたくさんの荷物を持ち運べるのが、車輪付きのキャリーケースです。

衣服を傷める事無く重い荷物を運べるので、ビジネスマンの出張時等に重宝されるようになりました。

キャリーケースの登場は比較的遅く、現代のような製品が登場したのは1980年代ですが、衣服を傷めないといった要因もあり、ビジネスシーン等のフォーマルなシーンで使用するバッグとしても相応しい道具とされております。

昔の出張と言えばトランクを持ち運ぶのが一般的でしたが、そのニーズは現代では大半がキャリーケースに置き換わったように思います。

公共の交通機関を使用した都市間の移動では快適に使用出来る反面、砂利道や山道等では使い難いといった難点があります。

⑥3WAYバッグ

3WAYバッグ

手持ちや肩掛け、リュックサックのように複数の形に変形して使用出来るバッグです。

自宅と会社を行き来する時は楽なリュックモードで使用して、取引先に訪問する時はブリーフケースモードに切り替えといった事が出来ます。

但し、構造が複雑になる為、基本的には専用バッグの方が機能的にも耐久性もビジュアル的にも上になるので、「状況によって使い分けたい」という明確な狙いが無い場合は安易に選ばれない方が良いと思います。

この手のバッグは、しばらく使っている内にワンパターンの使い方しかしなくなる事も多いので、何となくお得な気がするからという理由で選ぶのは、あまり良くないように思います。

今後どういったスタイルに定着するか不透明な、新社会人の最初の通勤バッグとしては悪くない選択肢かもしれませんね。

⑦ブリーフケースのショルダーベルト持ち

ブリーフケースのショルダーベルト持ち

こちらは2WAYバッグにも分類されるバッグですが、ブリーフケースを基本としながら、ベルトを取り付ける事でショルダーバッグとしても使えるバッグです。

このスタイルは持ち運ぶ際の楽さを重視した持ち方なので、格好良さを求める方には不向きとなります。

また、ショルダーベルトを補助的に使用する場合は良いと思いますが、常にショルダーベルト持ちをする前提でこういったバッグは選ばれない方が良いと思います。

ブリーフケースのショルダー持ちはバッグ本体を痛めやすい事に加え、ベルトを留める金具も補助的な使用を前提として設計されている為に強度が高くない場合が多いので、そういった方は最初からショルダーバッグを選ぶか、持ち運びの楽さを重視するならばリュックサックやキャリーケースを選ばれた方が良いと思います。

自分の経験上、こういったバッグでショルダーベルトを適時付け外しされる方は少数派で、大半が全く使用しないor付けっぱなしのどちらかになりがちだと思います。

ベルト取り付け用の金具は、ブリーフケースの硬派なイメージを少なからず悪くしてしまう一面があるので、格好良さ重視でブリーフケースを選ばれる場合は、ショルダーベルトの取り付けが出来ないモデルの方が満足度が高い場合も多いと思います。

先程の3WAYバッグもそうですが、複数の使い方が出来る設計というのは実用における便利さよりも、購入者の裾野を広げる他、商品の購入を決めてもらいやすくするセールスポイントとしてメーカーが用意している場合が多いです。

状況に応じて使い分けをしたいという狙いが無いのであれば、ブリーフケースやリュック等、自分のスタイルにマッチした専用のバッグを選ばれた方が満足度は高いと思います。

【第2章】通勤バッグの選び方

通勤バッグの選び方

通勤バッグの種類と歴史を一通りご紹介出来ましたので、いよいよ選び方についてご紹介していこうと思います。

通勤バッグを選ぶ場合に考える最も重要な事は、「自分がどんな服装で通勤するのか」です。

紳士服着こなし系のマニュアルを見ると「通勤バッグでこれはNG」というように断言するような表現を多く見かけますが、全く同じバッグであっても自分が着ている服装によってその評価は180度変わります。

つまり、オフィスカジュアル的なコーディネートで出勤される方の場合は、高級テーラーでスーツを仕立てている人向けのマニュアルは鵜呑みにする必要が無いのです。

また、毎日の通勤でコーディネートまで気を配る余裕が無いと感じられる方も多いかと思いますが、通勤バッグというのは、日々のコーディネートを常に底上げしてくれるアイテムなので、服選びをサボりたい人にこそ最適なバッグを選ぶ事に大きな価値があると思います。

男性が通勤バッグを選ぶ際、内容量が適正であるかどうかや持ち歩きの楽さを重視してしまう場合が多いですが、ビジネスマンとして周囲の人から信頼を得る事を重視するのであれば、コーディネートを整える事はとても大切な事です。

通勤バッグは、それ1つでコーディネート全体の印象をガラリと変えてしまう影響力がありますので、機能面だけで安易に決めてしまうのは「もったいない」と思います。

という事で、この章では服装毎にバッグの選び方を紹介すると同時に、それぞれの服装の着こなし方等に関しても少しだけ紹介していこうと思います。

かなりの長文となっておりますので、普段自分が着ている服装や、今後チャレンジしてみたい項目だけでもチェックして頂ければと思います。

①伝統的なスーツスタイルにオススメの通勤バッグ

伝統的なスーツスタイルにオススメの通勤バッグ

フォーマル感 : ★★★★★
お洒落感   : ★★★★★
女性ウケ度  : ★★★★★
気軽さ    : ★☆☆☆☆
コスト    : ★☆☆☆☆


フォーマル感やオシャレ感は抜群にありますが、動きやすさや衣服の管理、そしてコスト等のハードルは高い伝統的なスーツスタイルです。

現代のスーツスタイルというのはヨーロッパ宮廷のファッションを土台とし、産業革命が起った1800年代後半からビジネスマンの装いとして世の中に定着しました。

高級感や清潔感がありながら、主張し過ぎず上品で謙虚な雰囲気があるので、あらゆるフォーマルなシーンにマッチする服装となります。

伝統的なスーツスタイルというのは、ジャケットとパンツで同一のウール生地を使用します。

ウール素材には繊維の細い原毛を織った、滑らかな肌触りの高級素材を使用します。

また、こういったスーツやシャツはサイズ感がとても重要なので、仕立て屋で採寸をしてオーダーメイドで作ります。

そういった上質なスーツに加えて、上質な革製の靴やベルト、そしてシルク製のネクタイを合わせる事が決まりです。

伝統的なスーツスタイルにおける注意点

スーツのサイズが合っていなかったり、髪型が整っていない等、何か1つでも落ち度があると悪目立ちし易いので、全ての要素のバランス感に気を使う必要があります。

また、このようなスタイルは「正しいビジネスシーンの装い」と紹介される場合が多いですが、現代の価値観では懐古主義的で趣味性の強いイメージもあり、特に日常のビジネスシーンでの着用においては一部の人のみが選ぶスタイルだと思います。

伝統的なスーツスタイル向けのファッションマニュアルを見て「自分は常識がなっていないのか!?」と焦った経験がある方も少なくないと思いますが、こういったスタイルは好きな人が個人的に選べば良いだけの話で、全てのビジネスマンが必ずこういったコーディネートを選んだり、ファッションルールを守ったりする必要は全く無いのでご安心下さい。

伝統的なスーツスタイルに合わせる通勤バッグの選び方

こういった伝統的なスーツスタイルに合わせるバッグを選ぶ場合は、最低限手持ちの鞄にしましょう。

リュック等がNGというより、せっかくトラディショナルな着こなしをしているのに、衣服を傷めてしまうような鞄を選ぶのはもったいないからというのが自分の考えです。

フラップ付きの本革ブリーフケース、もしくはアタッシュケースやダレスバッグが理想的です。使い勝手が気になる場合は、本革のファスナー式ブリーフケースでも悪く無いと思います。

ナイロン製のブリーフケースも一応ダメでは無いと思いますが、やはりもったいないように思いますね。

伝統的なスーツスタイルに合わせる、お勧めの通勤バッグのブランド

オーダーメイドで本格的なスーツを仕立てる場合、ピンキリではありますがザックリと20万円くらいは必要です。

そうなると鞄にもそのくらい予算をかけないとバランスが取れませんので、どれだけ安くても5万円以上、出来れば20万円前後の製品が妥当な選択だと思います。

先程紹介した通り、このスタイルは全体的なコーディネートのバランスがとても大事なので、鞄だけ安物を取り入れてしまうと非常に目立ちます。

この手のバッグは素材や裁断縫製のクオリティーが高級感と直結し易いので、安くて良い品が見つかり難いと思います。

一見高級そうに見える合皮のバッグ等を選んでしまうと、せっかくのスーツスタイルが台無しになってしまうので絶対に避けましょう。

国内ブランドで選ぶのであれば、大峽製鞄が代表格かなと思います。銀座タニザワも、伝統的なフラップ付きブリーフケースを取り扱っている数少ない国産ブランドの1つです。

アタッシュケースやダレスバッグを選ぶのであれば、当店でも取り扱っているファイブウッズや、ソメスサドル等も選びやすい国産ブランドですね。

海外ブランドも視野に入れると更に選択肢が広がりますが、有名所で言うとアタッシュケースならGLOBE TROTTER(グローブトロッター)ですね。

もっと伝統的でクラシカルなバッグなら、映画「007」シリーズでジェームスボンドが使用して、映画内では「平凡な黒のケース」と呼ばれたSWAINE LONDON(スウェインロンドン)のアタッシュケースも良いですよね。同ブランドのフラップ付きブリーフケースも良い感じです。

この手のトラディショナルなバッグは現代では数は減っておりますが、それでも色々と選択肢は広くありますので、是非お好みと予算との折り合いがつく製品を見つけてみて下さい。

伝統的なスーツスタイルに合わせる、当店が販売するお勧めの通勤バッグ

当店では男性向けの通勤バッグを色々と取り扱っておりますが、こういった伝統的なスーツスタイルを好む人は意図的にターゲットから外したセレクトをしております。

というのも、この手のスタイルは新しいバッグのデザインや着こなし、ブランドが出難く、既に有力なブランドや製品が揃っている事に加え、こういった着こなしを紹介するコンテンツも飽和状態なので、今更自分達がやらなくても良いかなと思っているからです。

とは言えお勧め出来る商品が無いわけでもなく、こちらのブリーフケースはかなりオススメ度が高いですね。

ボーデッサン 本革 ブリーフケース

ボーデッサン(BEAU DESSIN) フルタンニン鞣し シュリンクレザー ブリーフケース ブラック 63,800円(税込)

日本で老舗のバッグ専門ブランド「BEAU DESSIN(ボーデッサン)」が手掛けた逸品で、本格的なスーツスタイルにも負けない色気と高級感がございます。

それでいて素朴で謙虚な雰囲気もあるので、ビジネスシーンにおいて幅広いコーディネートに合わせて頂きやすいバッグだと思います。

フルタンニン鞣し革なので使い込む事によって経年変化も楽しみやすく、ここまでバランス感と品質の良さがあるにも関わらずコストパフォーマンスも文句無し!

手持ちのビジネスバッグをお探しの方にとって大本命と呼べる逸品ですので、是非チェックしてみて下さい。商品詳細ページはこちら

伝統的なスーツスタイルと、それに合わせる通勤バッグに関する総括

伝統的なスーツスタイルに関する話は説明をしようとすると本当に長くなってしまうので、これ以上言及する事はやめておきます(笑)

とにかく自分が言いたい事は、「普通のビジネスマンなら、この界隈の人達の話は真に受けなくて大丈夫!」という事です。

伝統的なスーツスタイルの着こなしとなると「〇〇はNG!」みたいなルールが多いのですが、普通のビジネスマンなら気にしなくて良い事も多いのです。

普通のビジネスマン向けの話は「既製スーツスタイル編」や「現代ビジネスマンの標準スタイル編」にて後程ご紹介致しますので、是非そちらを参考にしてみて下さい。

②ジャケパンスタイルにオススメの通勤バッグ

ジャケパンスタイルにオススメの通勤バッグ

フォーマル感 : ★★★☆☆
お洒落感   : ★★★★★
女性ウケ度  : ★★★★★
気軽さ    : ★★☆☆☆
コスト    : ★★☆☆☆


ジャケットとパンツの色や素材が異なる、ジャケパンスタイルについて紹介します。

このスタイルは19世紀のイギリスで、上流階級の休日向けファッションとして誕生しました。

強度の高いツイード生地やコーデュロイ生地が主に使用され、サイジングもピタピタにせず、狩猟や乗馬といったスポーツシーンに適した動きやすい格好が好まれたそうです。

そして1950年代頃にアメリカで流行したアイビールック(ブレザーにスラックスを合わせた学生コーデ)によって、現代のジャケパンスタイルの土台が完成しました。

スタイルの起源がスポーツシーンや学生コーデなのでフォーマル感は少し薄いですが、現代のビジネスシーンでは広く取り入れられているコーディネートとなります。

ネクタイを巻くとよりフォーマルに、ノーネクタイだとカジュアルな印象になります。

オーダーメイドではなく、既製品から服を選ぶ場合もありますが、生地自体は高級なウール素材が好まれます。

伝統的なスーツに使用される繊維の細かいツルツルとした生地だけでなく、ザックリとした肌触りのツイード生地等も選ばれます。

ツイード生地のジャケットは上品さを維持したままカジュアルダウン出来るので、コーディネートの堅さを抑え、温かみを加えたい時に重宝するアイテムです。

伝統的なスーツスタイルよりも着こなしの選択肢が広く、ファッショナブルな印象になる場合が多いので、オシャレを楽しみたいビジネスマンに選ばれる事が多いスタイルです。

ジャケパンスタイルにおける注意点

洒落っ気が強い分フォーマルな雰囲気は控えめなので、TPOに注意したコーディネートを選ぶ必要があります。

また、配色の組み合わせを失敗すると逆にダサい感じになってしまうので、配色バランスをとるのが不慣れな人は感覚で服やネクタイを選ばず、参考になるコーディネート写真を見つけて真似する所から始めると良いでしょう。

このスタイルを選ぶ人は「お洒落に振舞いたい人」のはずなので、腕時計やヘアースタイルなどの要素もこだわって欲しいですね。

とは言え、ギラギラとした高級品を揃えたり、バッグや鞄などはツヤ感を出し過ぎるとマイナスになる場合があります。

全く主張が無いと面白味が無くなりますが、主張が強すぎると嫌らしくなってしまうので、コーディネート全体のバランス感を整える事を意識すると良いと思います。

ジャケパンスタイルに合わせる通勤バッグの選び方

伝統的なスーツスタイルに相応しい真っ黒のフラップ付きレザーブリーフケースやアタッシュケース等は、トラディショナルな雰囲気が強過ぎて合わせ難い場合があります。

ダークブラウンのようにコーディネートと調和する色味のバッグを選んだり、ファスナー付きレザーブリーフケースのような、ファッション的に小慣れた雰囲気のバッグが合わせやすいと思います。

レザートートバッグも合わせやすいですが、伝統的なスーツスタイルのようなフォーマルな雰囲気を重視するのであれば、やはり手持ちの鞄の方がまとまりやすいと思います。

逆に、洒落っ気を前面に出して堅さを緩和させたい場合に、レザートートバッグは良い選択肢だと思います。

ナイロン素材のバッグを選ぶ場合は、リモンタナイロンのように艶感と高級感がある素材を使用したバッグが良いと思います。

逆に、頑丈さや機能性の高さが前面に出たようなバッグはコーディネートのバランスを崩しやすいので基本的に合わせ難い傾向があると思います。

リュックに関しては基本的にお勧め出来ませんが、スタイリッシュさを演出するようなデザインであればマイナスにならない場合があるかもしれません。

どのようなバッグを選ぶ場合も、高級感に加えて色気やオシャレ感、コーディネート全体の余裕感があるかどうかを意識すると良いと思います。

ジャケパンスタイルに合わせる、お勧めの通勤バッグのブランド

一言で言えば、ヨーロッパのブランド、もしくはヨーロッパ風のブランドが最も合わせやすいと思います。

スーパーブランドの製品が最も合わせやすいのも、このスタイルだと思います。

具体的なブランド名で言うと、サンローランや、ディオール等のバッグは個人的に好みですね。

ルイ・ヴィトンも、ブランド名を主張しないスタンダードなデザインのバッグは、合わせやすく迫力もあって良いですよね。

この辺りのブランドが予算的に少し厳しい場合は、日本人デザイナーがイタリアで立ち上げたブランドのCisei (シセイ)は、気が利いたバッグが多いと思います。

近年話題に上がる事が多い新しいブランド、ボナベンチュラも良いですね。色気よりも上品さを重視される方に好まれる印象です。

日本のブランドなら、当店も一部セレクトしているペッレモルビダはヨーロッパのブランドを意識したデザインがされている事もあり、合わせやすいバッグは多いと思います。

新喜皮革という国内のタンナーが運営母体のThe Warmthcrafts-Manufacture(ジ・ウォームスクラフツ-マニュファクチャー)というブランドも良い製品が多いように思います。

高級ブランド製品が合わせやすい一方で、比較的リーズナブルな価格帯でも丁度良いバッグが見つかる事もあるのが、こういったスタイルだと思います。

本当に値段が高い事よりも、高見えするかどうかがとても大事です。

しかし、THE日本のバッグという雰囲気の国内ブランドは、こういった華やかなコーディネートに合わせると野暮ったい印象になってしまう事が多いので、そこは注意が必要です。

また、あまりに色気や高級感を前面に出し過ぎてしまうと成金感が出て嫌らしくなってしまうので、そこのバランスはコーディネート全体を見ながら調整する必要があると思います。

あと、スーパーブランド製品も含め、この手の色気重視系のバッグは耐久性に関しては弱い場合が多いので、日頃から丁寧な取り扱いを心掛けた方が良いです。

ジャケパンスタイルに合わせる、当店が販売するお勧めの通勤バッグ

フェティア 本革 トートバッグ

fetia(フェティア) ライロアシリーズ シュリンクレザー トートバッグ 縦型 ブラック 27,500円(税込)

この手のスタイルに合わせる大定番と言っても過言では無いのが、こちらのトートバッグです。

高級感と清潔感を併せ持ったイタリア製シュリンクレザーを使用しており、ジャケパン系統のスタイルに馴染みながら高級感や色気も程よく演出してくれます。

似たような他社製品は色々ありますが、本製品はシルエットがとても美しく、実に気が利いた設計となっております。

コストパフォーマンスも非常に優れており、初めてのジャケパンスタイル用としてもこれ以上ない選択肢なんじゃないかなと思いますね。商品詳細ページはこちら

ボーデッサン クロコ型押し 本革 トートバッグ

ボーデッサン(BEAU DESSIN) クロコアンティーク レザー トートバッグ ブラック 50,600円(税込)

ビシッと色気と高級感を出していくなら、こちらのクロコ型押しレザートートバッグが大変お勧めです。

本物のクロコから精巧に型取った繊細さのある型押し加工がされており、とても上品で高級感があります。 

本クロコのような高級感がありつつ、本クロコのような嫌らしさは控えめで、コーディネートに馴染みやすく非常に扱いやすいバッグだと思います。

ボーデッサンの製品は値段はそこそこでありながら、数ある国産製品の中でもトップクラスの作りの良さを体感して頂けるので、使い込むほどに「買って良かったな」と満足感を得られるブランドだと思います。当店が今最も推しているブランドですね。商品詳細ページはこちら

ジャケパンスタイルと、それに合わせる通勤バッグに関する総括

ジャケパンスタイルは、先程の伝統的なスーツスタイルと双璧を成す、オシャレなスーツスタイルの二大巨頭です。

硬派な人は伝統的なスーツスタイル、軟派というかオシャレで華やかなファッションが好きな人はジャケパンスタイルを好む事が多いと思いますね。

というか、オシャレな人は大抵どちらのタイプのコーディネートも一通り揃えていて、状況に応じて選ぶ事が多いように思います。

また、フォーマルなシーンでの常識に関しては伝統的なスーツスタイルを軸に語られる事が多いですが、ファッション誌等で語られるオシャレな着こなしに関しては、このジャケパンスタイルが軸になる事が多いと思います。

このスタイルを選ぶ場合は、通勤バッグもしっかりとこだわって、色気とオシャレ感がある物を選びたい所ですね。

とは言え嫌味な感じにならない事も注意が必要です。仮にお金持ちだとしても、全身を分かりやすいブランド物で固める等は避けて、上品で大人な雰囲気になるようバランス感に気をつけながらコーディネートを選んでみて下さい。

③既製スーツスタイルにオススメの通勤バッグ

既製スーツスタイルにオススメの通勤バッグ

フォーマル感 : ★★★★☆
お洒落感   : ★★★☆☆
女性ウケ度  : ★★★☆☆
気軽さ    : ★★★☆☆
コスト    : ★★★☆☆

日本のお父さんが、少し大事な会議がある時に着ていく事が多いのはこのスタイルです。

いわゆる「吊るしのスーツ」と呼ばれる既製品の中から適正サイズを選ぶスーツスタイルで、通勤バッグの選び方を考える場合、このスタイルと伝統的なスーツスタイルは分けた方が適切だと自分は考えています。

背広・ネクタイ・革靴などが必須アイテムという点においては同じですが、サイジングがアバウトであったり、生地もポリエステル混紡を使用するなど、伝統的なスーツスタイルで重んじられる色気や格好良さは軽視される事が特徴です。

フォーマル感は十分ありますが、オシャレ感や女性ウケ度に関してはやや下がる傾向があると思います。

この手のスーツの予算は大体2~5万円前後となるので、オーダースーツと比べれば遥かに安く、一般的なサラリーマンがスーツを着る場合は、こういった選択肢を選ばれる事が多いと思います。

上品でお洒落なファッションアイテムというよりも、働く男の仕事着というイメージの方が強いスタイルだと思います。

既製スーツスタイルにおける注意点

「伝統的なスーツスタイル」や「ジャケパンスタイル」を軸としたファッションマニュアルでは、スーツをオシャレに着こなす為の色々なルールやテクニックが紹介されていると思いますが、「既製スーツスタイル」に関してはそれらを全て真に受ける必要は無いと私は思います。

自分も昔はスーツで出勤していたので共感出来ますが、激務のサラリーマンに日頃のコーディネートを気にする余裕は無いのが現実だと思います。

ましてや奥さんや子供が居たりすれば、女性にモテる事よりも、なるべく時間を作って家族と過ごす時間の方が遥かに重要なはずです。

とは言え、シワシワのジャケットを着て、サイズの合っていないダボダボのパンツを履いたりするのは、ビジネスマンとしての人生の楽しみを満喫出来ず「もったいない」と私は思います。

上司や取引先からの評価も身だしなみによって変わってくるのが現実なので、出来る限り気を使っておきたい所です。

オーダーメイドでなくて良いので、きちんと自分の体形にあったサイズのスーツを選んで、なるべくシワなどがつかないように気をつけて、革靴も高級品でなくて良いのでシンプルな物を選び、汚れなどはなるべく磨いて落としてあげる、そのくらいの気遣いがあれば十分だと思います。

既製スーツスタイルに合わせる通勤バッグの選び方

伝統的なスーツスタイル等と比べ、オシャレ感が下がりやすいスタイルだからこそ、通勤バッグは良い物を選ばれる事をお勧めします。

良いバッグを持っているだけで日常のスーツスタイルが常に格好良い印象に変わるので、こだわった方が「お得」だと私は思うからです。

とは言っても何十万円もするようなスーパーブランドは必要無いどころか、むしろお勧め致しません。

既製スーツスタイルに安易に高級ブランド品を合わせてしまうと、バッグの高級感だけが浮いてしまって全体のバランス感が崩れ、逆に格好悪い印象になってしまう可能性があるからです。

こういったスタイルで通勤される場合は、バッグは「おしゃれな物」よりも「しっかりした物」の方が合わせやすいですし満足感も高くなると思います。

予算は高くても10万円以内で十分なので、普遍的でありながら様々なシーンやスタイルにマッチする、しっかりとした本革のファスナー式ブリーフケースが最もお勧めです。

本革らしい風格がありながら、出来るだけ軽量な方が直良しですね。

本革製品はコーディネート全体の風格を底上げしてくれるので、これまでナイロン製バッグしか選ばれた事が無い人にこそ、その良さを体感して欲しいなと思います。

ノートPC等を持ち歩かれる方はリュックも良い選択だと思います。但しその場合はシワに強いスーツを選び、バッグのデザインも高級感やフォーマル感のあるビジネスリュックを選びましょう。

街を歩いていると、ストリートカジュアルに合わせるようなアウトドアザックを背負ったスーツ姿のビジネスマンを目にする事がありますが、仕事が忙しかったとしてもそれはさすがにやめた方が良いと思います。

ミリタリー的な強靭さを前面に出したバッグも、こういったスタイルには合わせやすいのですが、その一方で「おじさん臭さ」を強調してしまう懸念点もあります。

デザインは極力シンプルな物を選び、機能性を主張したようなバッグは避けた方がスタイル的には美しく纏まりやすいと思います。

どのようなバッグを選ぶにしても、カジュアル志向のバッグは避けて、フォーマルな雰囲気を兼ね備えた「しっかりとした印象のバッグ」を選ぶようにしましょう。

既製スーツスタイルに合わせる、お勧めの通勤バッグのブランド

これははっきりと答えが決まっていて、安心感のある日本のバッグブランドが最もお勧めです。

日本のブランドは、「既製スーツスタイルに合うバッグ」という前提で商品企画を行っているケースが多いので、しっくり来るバッグが見つかりやすいと思います。

また、日本のブランドが手掛けたバッグは総じて堅牢度が高い傾向にあるので、一度良いバッグを買えば長年ご愛用頂けるケースが多いと思います。

具体的なブランドとしては、国産バッグのスタンダードである吉田カバンを筆頭に、土屋鞄製造所も、しっかりしたバッグが多いですね

ナイロン製バッグを選ぶ場合は、日本最大手のバッグメーカーであるエースの製品は間違いないですね。

伝統的なスーツスタイル等と合わせるには高級感や色気が物足りない一面がありますが、既製スーツスタイルとは総じて相性の良い製品が多く、品質も確かな物が多いので長く使い込むほどに満足度は高まるんじゃないかなと思います。

比較的お手頃な物から、比較的高価な物まで幅広いラインナップがあるので、予算に合わせて選んで頂きやすいと思います。

既製スーツスタイルに合わせる、当店が販売するお勧めの通勤バッグ

ファイブウッズ 本革 ブリーフケース

ファイブウッズ(FIVE WOODS) プラトウ(PLATEAU) ブリーフケース ダブル ブラック 72,600円(税込)

既製スーツスタイルの日本人ビジネスマンに、最も最適なバッグはこちらのファイブウッズ製品だと思います。

日本製らしい確かな作りで、本革製品の醍醐味である経年変化を存分に感じられながら、雨をも弾く撥水性も兼ね備えたレザーブリーフケースです。

国産ブランドの中でコストパフォーマンスが高い所も魅力ですね、当店ではこういった国産のスタンダードなビジネスバッグに関しては、色々なブランドがある中でもファイブウッズ製品を推しております。

重量も見た目以上に軽く、手持ちバッグとして十分扱いやすいと思います。もっとコンパクトで良ければ小振りなシングルタイプもございますので、是非ご検討下さい。商品詳細ページはこちら

ベルーフバゲージ ビジネスリュック

ベルーフバゲージ(beruf baggage) URBAN EXPLORER NARROW ビジネスリュック ブラック 48,400円(税込)

ビジネスリュックを検討されるのであれば、ベルーフバゲージの製品は間違い無いと思います。

国内工場で生産された高機能ビジネスバッグで、特に電子機器の管理に長けた設計が特徴です。

日本の科学繊維メーカーが手掛けた高機能ポリウレタン素材は雨に強く、YKK止水ファスナーも採用している事から少々の雨であれば中の荷物を濡らしません。

国産のビジネスバッグブランドは色々ありますが、ベルーフバゲージの製品は機能性の高さもビジュアルの美しさも、頭一つ抜けた出来だと思います。

そしてコストパフォーマンスも対品質で見れば非常に高いので、金額以上の満足感を感じて頂けると思います。

創業20年となる同ブランドの集大成のようなモデルなので、長くご愛用頂けるビジネスリュックをお探しの人に大変お勧めです。商品詳細ページはこちら

既製スーツスタイルと、それに合わせる通勤バッグに関する総括

スーツや革靴は長持ちさせようと思うと色々と気を使う必要がございますが、バッグというのは特別意識しなくとも長く使用がし易い道具です。

特に日本製の本革バッグというのは裁断縫製が頑丈である事に加え、革も日本の高温多湿な環境に耐えられる調整がされており、そこまでメンテナンスしなくても状態を維持し易い物となっております。

良いバッグを持つと日頃の平凡なスーツスタイルも華やいで見えるので、カバン屋の私としては是非良い製品を選んで欲しいなと思いますね。

④ノーネクタイのセットアップスタイルにオススメの通勤バッグ

ノーネクタイのセットアップスタイルにオススメの通勤バッグ

フォーマル感 : ★★★☆☆
お洒落感   : ★★☆☆☆
女性ウケ度  : ★★☆☆☆
気軽さ    : ★★★★★
コスト    : ★★★★★

日本のお父さんが、特に商談予定も無いような日に着ていく事が多い、ノーネクタイの気軽なセットアップコーデです。

普通のスーツをノーネクタイで着る他にも、薄手で着心地の良い素材を使用した服や、伸縮性があってシワがつき難く、洗濯機で洗う事が出来る物もあります。

インナーは襟付きの白シャツが基本で、靴は従来のような革靴を必ずしも選ぶ必要は無く、歩きやすさを重視したビジネスシューズ等も広く選ばれます。

コストに関しても1着1万円程度でも揃えられるので非常にリーズナブル、コーディネートを選ぶ必要が無く管理も楽なので、最も気軽なビジネススタイルです。

それでいて普段のビジネスシーンに耐え得るフォーマル感は備えているので、現代のビジネスマンはこういった服装を選ばれる方が最も多いのではないかなと思います。

懸念点としてはオシャレ感や女性ウケ度は低めになる事が多いので、オシャレをしたい人にとっては物足りないコーディネートになりやすいと思います。

一方で、従来のスーツスタイルに比べて現代的なシルエットである分、ビジネスマン特有の「おじさん臭さ」は回避し易く、工夫次第では若々しくオシャレな雰囲気を演出する事も可能だと思います。

ノーネクタイのセットアップスタイルにおける注意点

生地やシルエットなどで高級感等を演出し難いので、工夫をしないと何もアクセントが無く味気ない印象のコーディネートになってしまいがちです。

特に、体型の崩れたオジサンが対策無しで着ると、ビジュアル的には厳しい結果になり易いと思います。

ヘアースタイルに気を配ったり、眼鏡や腕時計といったアイテムで高級感を補填出来るように工夫すると良いと思います。

また、最も気をつけるべきは服のシワです。洗濯機で洗う事が可能であっても、Tシャツ等のように干して乾かしただけだと良く無いと思います。

特に薄手の服の場合はシワがつきやすく目立ちやすい傾向があるので注意が必要です。

高級感に長けた生地でなくとも、きちんとシワが伸びていればそれだけで清潔感や高級感はある程度演出する事が出来ます。

安い物で良いのでスチームアイロン等を用意して、日常的にシワを伸ばしてから着る習慣をつけた方が良いと思います。

シワがつきにくい服であってもそれに甘えず、スチームアイロンを使用する事をお勧めします。

また、生地の寿命にも限界がありますので、アイロンをかけても清潔感を維持出来なくなったら諦めて買い替えをしましょう。

ノーネクタイのセットアップスタイルに合わせる通勤バッグの選び方

洋服だけで高級感を演出し難いスタイルだからこそ、バッグ選びはとても重要です。

コーディネートの主役として高級感を演出出来るようなバッグを選ばれると良いと思います。

とは言え、ダレスバッグのようなトラディショナルなバッグは、こういったコーディネートに馴染みにくく悪目立ちしてしまう可能性が高いです。

逆に、多少カジュアル味のあるバッグは持ちやすいので、選べるバッグの選択肢は比較的広いと思います。

無難に高級感を底上げする場合は、「既製スーツスタイル編」でご紹介したような手持ちの本革ブリーフケースは間違いありませんが、他にも色々と候補はございます。

中性的で美しさのあるアイテムを合わせやすいので、ユニセックスな雰囲気のあるトートバッグ等は持ちやすいと思います。

逆に、無骨なミリタリーテイストを加えたバッグも、程よくコーディネートに高級感を加えてくれて持ちやすいですね。

アウトドアザックや、カジュアルなショルダーバッグ等はお勧め出来ません。洋服だけでは高級感を演出し難いにも関わらず、更にカジュアルダウンするようなコーディネートになるので非常に危険だからです。

コーディネートに調和するだけの無難なナイロンブリーフケース等も、コーディネートに色を加えられないので、あまり良い選択とは言えないでしょう。

どのような系統のバッグを選ばれるとしても、コーディネートに馴染むと同時に、華やぎを演出するオシャレ感があるバッグを選ぶと良いと思います。

ノーネクタイのセットアップスタイルに合わせる、お勧めの通勤バッグのブランド

しっかりとした日本の老舗バッグブランド製品も良いと思いますが、こういった従来のスーツスタイルと比較してライトなコーディネートであれば、セレクトショップ関連のバッグが丁度良い物が見つかりやすいと思います。

ユナイテッドアローズや、シップストゥモローランドのようなキレイ目系統のセレクトショップを覗いてみて、そこに並べられているセレクト品や別注品、PB品等はピンと来るものが多いかもしれませんね。ラインナップを見ているだけでもオシャレなコーディネートのヒントが見つかりそうです。

日本のバッグ専門ブランドの中で選ぶのであれば、アニアリは従来のビジネススタイルから少し外して色気を重視したデザインの製品が多く、マッチし易いように思います。

清潔で上品な雰囲気を重視する場合は、マザーハウスや、国内最大手のバッグの小売りチェーンである「株式会社東京デリカ」の自社ブランド、エティアムも高級感と清潔感があって良いですね。

本革製品の持つ温かさや優しさを存分に感じられるソットの製品も良いと思います。

もっと男らしくドッシリとした雰囲気を重視するなら、ビジネスバッグ界の帝王であるトゥミや、ブリーフィングのミリタリー要素を加えたビジネスバッグがお勧めですね。

既製スーツスタイルの場合、ミリタリーの香りがするバッグは「おじさん臭さ」を強調してしまう危険性がありますが、現代ビジネスマンスタイルの場合は丁度良いアクセントになりやすいと思います。

選ぶ鞄によってコーディネート全体の雰囲気が左右されやすいので、是非ご自分のキャラクターに合ったセンスの良いバッグを選んでみて欲しいです。

ノーネクタイのセットアップスタイルに合わせる、当店が販売するお勧めの通勤バッグ

ワンダーバゲージ バリスティックナイロン ブリーフケース

ワンダーバゲージ(WONDER BAGGAGE) グッドマンズシリーズ MG ビジネスバッグ チョコ 32,450円(税込)

トゥミやブリーフィングと同様にバリスティックナイロンを使用しつつ、シルエットや本革パーツによって愛嬌のある雰囲気に仕上がっております。

バリスティックナイロンは本来男らしさが前面に出る素材ですが、本製品は丸みや味わいがあり、コーディネートに調和しながらスタイリッシュな雰囲気を演出してくれます。

薄マチのシルエットも都会的な印象があり、誰に見せても「お洒落なバッグですね!」と言ってもらえそうな逸品です。

コストパフォーマンスも素晴らしく高いと思います。商品詳細ページはこちら

ベルーフバゲージ ビジネスリュック

ベルーフバゲージ(beruf baggage) 豊岡鞄 ビジネス バックパック ネイビー 39,600円(税込)

ビジネスリュック定番のスクエア型だと固すぎる場合、こちらの製品は丁度良い塩梅に感じて頂けると思います。

アウトドアザックのような設計を持ち合わせながらも、シルエット等によって絶妙に都会的な印象に仕上がっております。

ノーネクタイ等のライトなビジネススタイルに合わせても大袈裟になり難く、それでいてスマートで高級感のある雰囲気も演出してくれるバッグです。商品詳細ページはこちら

ボーデッサン 本革 ワンショルダートートバッグ

ボーデッサン(BEAU DESSIN) バッファローカーフ ワンショルダー トートバッグ ブラック 50,600円(税込)

革物を選ぶ場合は、このような気軽なワンショルダートートはいかがでしょうか?中性的なシルエットがとても心地よく、嫌味なくコーディネートに高級感をプラスしてくれます。

それでいてビジネス感が薄いので大袈裟にならず、レザーバッグ特有の「おじさん臭さ」も全く感じられません。

非常にハイセンスなデザインで、女性からの評価も期待出来るオシャレなレザーバッグです。商品詳細ページはこちら

ノーネクタイのセットアップスタイルと、それに合わせる通勤バッグに関する総括

スーツであれば、何らかのネクタイを締めるだけでも一定のオシャレ感が確保出来ますが、こういったノーネクタイのスタイルは工夫やセンスが必要になると思います。

毎朝きちんとヘアースタイルを整えたりする事や、身体的なスタイルに自信が無い人は、バッグだけでも良い物を選ばれると印象が大きく変わりますので、是非自分に合ったバッグを探してみて下さい。

⑤オフィスカジュアルにオススメの通勤バッグ

オフィスカジュアルにオススメの通勤バッグ

フォーマル感 : ★★☆☆☆
お洒落感   : ★★★☆☆
女性ウケ度  : ★★★☆☆
気軽さ    : ★★★☆☆
コスト    : ★★★☆☆

チノパンにシャツのような、オフィスカジュアルと呼ばれるスタイルです。

襟付きのシャツを着る場合は裾をパンツの中に入れないタックアウトの場合が多く、清潔感のある普段着といったコーディネートとなります。

靴は基本的にスニーカーを選ぶ事が多いです。ジャケットやカーディガンを着る場合は襟の無いTシャツを着る場合もありますが、デニムにTシャツだけといったアメカジ色の強いカジュアルなコーディネート等は、オフィスカジュアルの枠に収まらないと判断される場合が多いでしょう。

ほぼ普段着なので楽ではありますが、配色や組み合わせを検討する必要がある分、先ほどのノーネクタイのセットアップスタイルに比べれば気軽さは落ちると思います。

その反面コーディネートの幅は広いので、組み合わせによってはオシャレ感を演出出来たり、女性ウケも確保出来る可能性があると思います。

フォーマル感は非常に薄いですが、現代の職場ではこのような服装も広く許容されております。

オフィスカジュアルにおける注意点

まずは何と言ってもシワに気をつけましょう。特にジャケットやシャツはシワがあると清潔感がガクっと落ちるので、日常的にスチームアイロン等でシワを伸ばしておく習慣が重要です。

コーディネートの質を上げたい場合は、配色にこだわるよりも、洋服のシルエットや生地の素材感にこだわりましょう。

オーソドックスな服や配色であっても、シルエットが綺麗で生地に高級感があれば、おのずとワンランク上のコーディネートに見えるものです。

全身高品質な服を選ぶのが予算的に厳しい場合は、ジャケットやコート等の上着をこだわるだけでも印象は大きく変わると思います。

オフィスカジュアルに合わせる通勤バッグの選び方

オフィスカジュアルという服装の幅が広い為、一言でまとめる事が難しいですが、コーディネート全体のバランスを考えてバッグを選ぶ事がとても大事です。

例えばコートとマフラーのような上物だけで十分コーディネートの華やぎが確保されている場合は、ナイロン製の黒のバッグでも格好がついたりしますが、半そでシャツにチノパンだけといったアクセントの無いコーディネートの場合は、バッグ等でコーデ全体のオシャレ感を少し盛った方がバランスが良くなると思います。

選べるバッグの種類としてはとても広いと思いますが、ダレスバッグやアウトドアザックなど、極端にトラディショナルorカジュアルなバッグはバランスを崩しやすいので避けた方が良いと思います。

また、いかにもビジネス用途のようなバッグも避けた方が良いですね。フォーマルな雰囲気がカジュアルな服装に馴染み難く浮いてしまう場合があると思います。

ビジネスの場に相応しいかどうかをバッグ単体だけを見て検討すると失敗しやすいので、コーディネート全体を想像しながら、その服装に調和するバッグを検討すると上手くいきやすいと思います。

オフィスカジュアルに合わせる、お勧めの通勤バッグのブランド

吉田カバンの代名詞である、ポーターのタンカーシリーズは、こういったニーズにとてもマッチしたバッグだと思います。ビジネスシーンにも使い易い清潔感がありながら、ナイロンなので固くなりすぎず、それでいてツヤ感があってシルエットも綺麗なので、あらゆるコーディネートに自然と馴染むバッグですね。

近年タンカーシリーズは高級品になりつつありますが、他ブランド製品であっても同じような方針で企画されたバッグは使い易いと思います。

革製品なら、先ほども紹介した土屋鞄製造所、マザーハウス、ソット等で目にし易い、ソフトレザーを使用したシンプルなバッグも合わせやすいと思います。

ビジネス向けの固い革のバッグはフォーマル感が強すぎて馴染みが悪くなりやすいてすが、ソフトレザーであればコーディネートと調和しやすく、それでいて本革製品特有の高級感もプラスされるので、印象を底上げしつつバランスも整えてくれます。

服装のコーディネートだけで十分雰囲気良くまとまっている場合は、ユニクロや、無印良品といった所で無難に丁度良いバッグを選んでも良いかもしれませんね。

ビジネスライク過ぎてもカジュアル過ぎても良くないので、ユニクロや無印は特別な華やかさこそ控えめな反面、良い意味で個性も抑えられていて調和しやすいと思います。

オフィスカジュアルに合わせる、当店が販売するお勧めの通勤バッグ

レクト ツイルナイロン製 ブリーフケース

レクト(LEKT) ブリーフケース ブラック 15,950円(税込)

コーディネートだけで十分雰囲気が整っているのであれば、こちらのシンプルなナイロンバッグは収まりがとても良いと思います。

生地に高級感があるので、静かにコーディネート全体のスタイリッシュ感をプラスしてくれます。

肌触りが良く光沢感のあるツイルナイロンを使用しており、フォーマル感を強調しないもののカジュアルダウンもせず、とてもバランス感の良いバッグだと思います。商品詳細ページはこちら

ワンダーバゲージ バリスティックナイロン トートバッグ

ワンダーバゲージ(WONDER BAGGAGE) アクティベートシリーズ バリスティックナイロン トートバッグ ブラック 27,500円(税込)

トートバッグの方が良い場合はこちらもお勧めですね。

バリスティックナイロンを使用しているので高級感は担保されておりますが、シンプルなデザインなので主張は控えめで様々なコーディネートにマッチします。

オフィスカジュアルの場合、日によって服装の配色や傾向が変わりやすいので、こういった黒一色のシンプルなバッグは、様々なコーディネートに調和し易くヘビロテするのにもってこいだと思います。商品詳細ページはこちら

ファイブウッズ 本革 トートバッグ

ファイブウッズ(FIVE WOODS) PLATEAU(プラトウ) レザー トートバッグ ブラック 59,400円(税込)

逆にしっかりと高級感をバッグでプラスしたい場合は、こちらのトートバッグは程よい迫力があって使い易いと思います。

使い込んだり磨いたりすることによって艶が出て、本革バッグ特有の高級感が増してくるので、ビジネススタイルのワンポイントとして重宝すると思います。商品詳細ページはこちら

フラソリティ 本革 トートバッグ

フラソリティ(Flathority) ハーネストート M ネイビー 49,500円(税込)

更にはっきりとバッグをアクセントとして使いたい場合は、こちらのトートバッグがお勧めです。

本格的なイタリアンレザーを使用しているので非常に高級感があり、シンプルなオフィスカジュアル的なコーディネートにしっかりと色気をプラスしてくれますよ。商品詳細ページはこちら

オフィスカジュアルと、それに合わせる通勤バッグに関する総括

オフィスカジュアルは自由度が高い反面、明確にNGなラインもあって意外とコーディネートをまとめる事が難しいスタイルです。

バランスをとるのが難しい、もしくは面倒な場合は、先ほどご紹介した「現代ビジネスマンの標準スタイル」にコーディネートを統一してしまうのも一つの手だと思います。

ただ、オフィスカジュアルは制限がある中でも、ファッションを楽しむには十分な自由さがありますので、日々の生活でオシャレを楽しみたい人は是非色々と工夫してみると良いと思います。

⑥カジュアルスタイルにオススメの通勤バッグ

カジュアルスタイルにオススメの通勤バッグ

フォーマル感 : ★☆☆☆☆
お洒落感   : 採点不可能
女性ウケ度  : 採点不可能
気軽さ    : ★★★☆☆
コスト    : 採点不可能


完全にルールの無いカジュアルスタイルです。

デニム・Tシャツ・パーカー等はもちろん、髪形などに関するNG項目がほぼありません。

強いて言うのであれば、ダサい格好はNGかもしれませんね。

ショップ販売員などファッション関係や、クリエイター関係の仕事ではこのようなスタイルが広く採用されております。

私も通販サイトではありますがファッション関係なので、普段の事務所での仕事時はもちろん、展示会等で取引先を回る際もスーツ等は一切着ませんし、先方もビシっとスーツを着ているのはネクタイメーカーぐらいです。

オシャレ感や女性ウケ、またコストに関しても何を選ぶのかによって完全に左右されるので採点不可能としました。

自由なので気軽な反面、これまでスーツやオフィスカジュアルが原則となっていた職場から、いきなりこういったルールになった人はコーディネートに悩むかもしれませんね。

カジュアルスタイルにおける注意点

ある程度の秩序が求められる職場であれば、服装自由と言われても最低限の限度は守る必要はあると思いますが、ファッション系やクリエイティブ系の仕事であれば、自分の個性やセンスをアピールする事はとても大事なので、自分の着たい服を着ましょう。

とは言え、清潔感に欠ける身だしなみはNGです。それが自分の個性だとしても、集団行動や社会生活において人に迷惑や不快な思いをさせない協調性や気遣いは社会人にとって不可欠です。

オーバーサイズのパンツなど、シルエットがルーズな服は問題無いと思いますが、何日も洗っておらず匂う服等は、在宅勤務以外では着る事は許されませんので注意して下さい。

また、「オシャレ=奇抜」では無いという事も肝に命じるべきだと思います。

カジュアルスタイル最大の特徴は、様々なカルチャーをごちゃ混ぜにした服を組み合わせる事となりますが、あまりに相性の悪いもの同士を組み合わせると大事故になります。

ジャンルが異なっていても全体のバランス感が整っていれば問題無いのですが、このバランス感が分からない内は、イギリスのビンテージカジュアルとか、韓国系のキレイめストリートとか、何らかしらジャンルを絞ってコーディネートを揃えた方が成功し易いと思います。

カジュアルスタイルに合わせる通勤バッグの選び方

「服装自由=伝統的なスーツスタイルもOK」だと考えると、もはや選べるバッグには一切の制限はございません。

自分のコーディネートを輝かせるバッグを自由に選びましょう。

カジュアルスタイルに合わせる、お勧めの通勤バッグのブランド

もうこの項目に関しては執筆する必要が無い気がしますが、一応最後まで完走しましょう!

ここから先はお勧めというか、単に自分が好きなバッグを紹介しますね(笑)

最近急に欲しくなっているのがブレディのショルダーバッグですね。フィッシングバッグの代名詞とも呼べる名作で、ブリティッシュカジュアルの草分けとも呼べる名作バッグだと思います。買おうかどうかすごく迷っています。

本革バッグで格好良いと思うのは、コーネリアンタウラスですね。バックパックを1点所持しておりますが、コーディネートの主役になる圧倒的な格好良さがありますね。

他にバックパックでお勧めブランドを選ぶなら、個人的にはミステリーランチですね。これも1つ所持しておりますが、さすが米軍仕様という感じで、とにかく信じられないくらい丈夫です。買い足ししようかいつも迷っています。

カジュアルスタイルに合わせる、当店が販売するお勧めの通勤バッグ

ワンダーバゲージ バリスティックナイロン 大容量 トートバッグ

ワンダーバゲージ(WONDER BAGGAGE) グッドマンズシリーズ アーバンツールバッグ ネイビー 33,000円(税込)

当店のセレクトは基本的に社長の田村さんの好みを軸に選んでいるのですが、部分的に私の好みで仕入れている商品もあります。

自分が何年も使っていて、物凄くお勧め度が高いのはこちらのバッグですね。

このバッグは何年も前に廃番になってしまったのですが、メーカーと相談して特別に再生産してもらえる事が決まりました!(2026年春頃入荷予定)

当店の別注なのでミニマムオーダーなど非常にコストが掛かる話だったのですが、このバッグは自分が凄く気に入っていたので、田村さんを何とか説得し、ゴリ押しで再生産する事となりました。

基本的な使い勝手が良いのは当然ながら、何と言ってもこのサイジングやシルエットを含めたデザインが本当に素晴らしいですね!

15インチのPCも楽々収納出来るので、クリエイター業をしている人の通勤バッグとしても非常にお勧めです。これを持っているだけでスタイリッシュ度が抜群に上がる、そんなバッグです。

2026年の春頃には納品できる見込みなので、是非ご購入下さい。買ってもらえず在庫が大量に余ったりしたら自分の責任になってしまうので、本当にお願いします(笑)商品詳細ページはこちら

ボーデッサン 本革 トートバッグ

ボーデッサン(BEAU DESSIN) バッファローカーフ トートバッグ ブラック 49,500円(税込)

あとはボーデッサン製品全般は、レザーバッグの楽しい所を存分に体感出来る上、メンテナンス等のケアに関してもそれほどデリケートでは無いので、自分で使用するのはもちろん、人にも自信をもってお勧め出来るブランドですね。

植物由来の成分だけで加工をしたフルタンニン鞣し革を軸に製品を展開しているブランドは、現代ではそう多くありませんが、革製品の魅力はフルタンニン鞣し革が至極だと思います。

決して安い物ではございませんが、素材や作りの品質を考えればコストパフォーマンスも抜群に良く、革製品を検討されている全ての方にオススメしたいですね。商品詳細ページはこちら

リダッツ バックパック

REDUCTS(リダッツ) CYCLER MEDIUM ブラック 128,000円(税込)

カジュアルスタイルに合わせる仕事用のバッグであれば、日本のベテランデザイナーが立ち上げたプレミアムバッグブランド「REDUCTS(リダッツ)」の製品も大変お勧めですね。

値段は高価ですが、相応のハイスペックが存分に詰め込まれており、満足度はとても高いと思います。

加えて2025年にスタートした新ブランドなので、オシャレバッグの先取りといった意味でも今まさに激熱のブランドだと思います。

デザイナーさんは30年以上バッグ業界で仕事をされている方で、以前のブランドではアメリカのセレクトショップに物が並ぶなど、日本のブランドの中でもハイセンスなバッグを手掛けるような方です。

元々は日本のバッグメーカーに在籍されていた経験もあり、実用的な使い勝手や堅牢度に関しても非常に高品質な設計となっております。商品詳細ページはこちら

カジュアルスタイルと、それに合わせる通勤バッグに関する総括

服装自由の職場はそれほど多くは無いと思うので、そういった職に就かれている方は是非その特権を活用して、オシャレを楽しんで頂ければと思います。

バッグはコーディネートの中でもファッション的な華やぎを大きく左右するアイテムなので、是非自分の好みにマッチしたアイテムを検討してみて下さい。

【第3章】通勤バッグの色選び

通勤バッグの色選び

スーツを着た際のルールで良く耳にするのが、「革靴と革ベルトと革鞄の色は揃えるべき」という話です。

黒で統一する場合はまだ良いものの、茶系で揃えるとなると全く同じ色味のアイテムを揃えるのは難しいなと感じた方も多いのではないでしょうか?

こういった、通勤バッグの色選びについて紹介していこうと思います。

通勤バッグと革靴の色味は揃えなきゃいけないの?

結論から言うと、必ずしも揃える必要はありません。

コーディネート全体のバランスがとれていれば、全く異なる色を組み合わせても問題ありません。

但し、色味をある程度揃えた方がバランスがとりやすくなる事は事実です。

以下のAI生成画像を見てみて下さい。

色を揃えたスーツと鞄のコーディネート

こちらはバッグや靴の色味を揃えたイメージです。

全てのアイテムが完全に同じ色になると、悪くは無いですが深みや広がりが無い印象を感じられる方が多いんじゃないかなと思います。

色を少しずらしたスーツと鞄のコーディネート

こちらは同じ茶系ですが色味を少しずらしました。

少しズレがあると、色味の濃い革靴やベルトがコーディネート全体を引き締めつつ、色味が明るいバッグがコーディネート全体の華やかさを演出しているように感じられます。

色味が濃いものと明るい物を組み合わせると、相互に作用して互いを引き立てて、色の響きを生むという事ですね。

では次に、以下の画像を見てみて下さい。

色がズレ過ぎたスーツと鞄のコーディネート

先程のバランス感の良い配色のイメージから、更に色味の差を広げたイメージです。

ここまで色味に差があると、コーディネート全体がチグハグした印象になりつつあると感じられるのではないでしょうか?

コーディネートにおける配色というのは、色の響きと調和のバランスを整える事がとても重要です。

色味が近すぎると色の響きが無くなってしまい、コーディネート全体の深みや面白味に欠けて間延びした印象になってしまいます。

逆に色味が遠すぎると色の調和が無くなってしまい、コーディネート全体にまとまりが無く、チグハグした印象になってしまいます。

色の響きと調和は基本的に対極の要素となるので、丁度バランスの取れた配色を選ぶ事がとても重要なのです。

このバランスはバッグや革靴などだけではなく、コーディネート全体のバランスが重要なので、スーツやネクタイの色味等も同時に検討する必要があります。

では次に黒系統のコーディネートを見ていきましょう。

黒でまとめたスーツと鞄のコーディネート

こちらはバッグと革靴とベルトが全て黒です。

異なる色味を組み合わせたスーツと鞄のコーディネート

こちらはバッグだけダークブラウンにしてみました。

一般的には黒の革靴には黒のバッグが良いとされておりますが、この画像を見ると、むしろバッグはダークブラウンの方がコーディネート全体が華やいでいるようにも感じられませんか?

靴と色味は異なるもののトーンに関しては暗めで統一されており、だからこそ白シャツやブルーのネクタイがコーディネートの差し色の主役として機能しているように感じられます。

ブラウンとネイビーは程良く色相が離れた相性の良い色の組み合わせなので、よりコーディネート全体の華やぎを感じられる配色になっております。

それでは次に以下の画像をご覧ください。

配色が崩れたスーツと鞄のコーディネート

更に明るめのブラウンの鞄を持たせてみました。

ドシっとトーンの落ちたスーツや革靴に対して、鞄のブラウンがはっきりと明るい色味である為に存在感が強すぎるように感じられ、ネクタイのワンポイントとも主役を食い合っているように感じられます。

落ち着いたスーツと鞄のコーディネート

バッグを明るい色味のままコーディネートを調整するならば、このような感じでしょうか。

シャツの色をグレーにしてネクタイをダークブラウンにしました。明度の明るい要素がバッグのみとなり、バッグとネクタイの色が近くなった事で調和した印象になりました。

茶色の鞄と靴で揃えたスーツと鞄のコーディネート

革靴とベルトを茶系にしてみると、色味とトーンの統一感が増したことによって、コーディネート全体が調和しました。

ここから更にバッグや革靴のトーンを暗くすると、スーツとの明度差が縮まるので全体的な調和感が更に増すと思います。

こういった例を見ると、バッグや革靴の色味をある程度揃えるとコーディネートが安定し易いと同時に、完璧に同じ色味にする必要は無い事が理解出来ると思います。

コーディネートの配色を整える最大のコツとは?

コーディネートの配色を整える最大のコツとは?

コーディネートにおける配色を整える最大のコツは、全身鏡で自分のコーディネートを客観的にチェックする事です。

チェックする時は鏡から離れて、視線を動かさずに全身を見れる距離で確認をする事がポイントです。鏡との距離が近すぎると全身の雰囲気を確認し難く、バランス感を判断し難くなります。

鏡が無い、もしくは置けるスペースが無いという人は、スマホで全身写真を撮影してチェックする方法でも良いと思います。それも面倒という人は、ベッド等に服や鞄を並べて置いてみるでも良いと思います。

頭の中だけで配色を考えてしまうと、思った以上にバランスが悪いコーディネートになってしまう事が多いです。最も単純で分かりやすい方法ですが、意外とこれを疎かにしている人は多いと思うので、改めて基本に忠実に試して頂けると良いと思いますよ。

以上、カバン屋の私による通勤バッグの選び方講座でした

という事で、大変長くなりましたが通勤バッグの選び方講座はこれにて終了となります。

本当の所はまだまだ話足りない部分は多いのですが、それはまた別のブログ等でお話出来れば良いかなと思います。

今回のブログで言いたかった事は以下の通りです。

・通勤バッグの選び方は服装によって大きく変わる

・だからこそ、伝統的なスーツスタイルを軸とした着こなしマニュアルに縛られる必要は無い

AI生成画像は今回初めて活用してみましたが、中々狙ったような画像が出なかったりして結構苦戦しました、、AI猪野さんのイメージだけは、ほぼ1テイクでイメージ通りの画像が出力されるんですけどね(笑)

トートバッグを使ったコーディネートをもっと紹介したかったのですが、肩掛けの指示が中々思うように伝わらず、手持ちバッグばかりになってしまいました。

という事で、今後もお勧めのブランドや商品だけでなく、こういったバッグの選び方に関するコラム等も発信していこうと思いますので、楽しみにして頂ければ幸いでございます。

以上、おしまい!東京ヒマワリ トップページ

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