野黒ネクタイ工芸株式会社、取材記録(後編)

kyotohousei02_bl_top
どうも、東ヒマのメガネっ子担当、猪野です。

こちらの記事は、野黒ネクタイ工芸株式会社の見学日記、後半パートとなります。まだ前半を見ていない方は以下のリンクより前半パートをチェックして下さい!チェック済の方は、さっそく後半に参りましょう!

野黒ネクタイ工芸株式会社、取材記録(前編)

 画像2

ネクタイ裏側を手縫いで縫製し、小剣通しも縫い付け、アイロンで形も整え、かなりネクタイっぽい形になって参りました。

それでは最終仕上げの工程を見ていきましょう!

作業工程7、ブランドネーム付け

 画像3

ブランドネームタグを縫い付けていきます。

ご覧の通り手縫いですが、とにかく仕上がりが綺麗です!指先でコロコロっと作った玉止めも、コロンと綺麗に作られていて、こういった普段目の届かないような場所まで丁寧に作られている事に感動しました!

 画像4

ブランドタグが綺麗に縫い付けられました。左右対称で傾きも無く、実に綺麗な仕上がりです!

 画像5

もう一点注目して頂きたいのが、こちらの裏側縫製箇所の末端です。

何重にも糸が力強く縫い付けられていて、非常に綺麗な仕上がりです。

特別な道具を使うことなく、マチ針、縫い針、30cm定規などを駆使しながら、僕らが幼い頃に学校で習ったような方法で、ここまで精密な仕上がりに出来る事に僕は大変感動しました!

僕も少なからず糸と針で縫物をするような時がありますが、何十分かけて作業してもヨレヨレな仕上がりになってしまい、でもまあ手縫いならこんなもんかなと思っていましたが、

針1本で飯を食っているプロの職人は、さすがプロだなという感じですね。縫い針という道具で、ここまで高精度な製品が作れるのだという事に本当に感動しました!

作業工程8、検針(完成)

 画像6

最後に検針機にかけて、縫い針やマチ針の混入は無いかを確認して、無事ネクタイが完成致しました。

とにかく僕が思ったことは、ネクタイの裁断・縫製というのは、想像以上に作業工程が多いという事です。しかも、そのほとんどが手作業なので、大変な労力が必要となります。

熟練の職人さんの技術に頼る部分も多く、大袈裟かもしれませんが、芸術品とも呼べるような物なのだと改めて認識しました。

ネクタイ自動縫製機のご紹介

 画像7

これらの作業工程を見た方の中には、もしかしたら「専用の機械を作って効率化すればいいのに」と思われた方も居るかもしれません。

実は既にあるんです、自動ネクタイ製造機が!

こちらの写真がその機械なのですが、裁断した生地をセットしてボタンを押すと、

 画像8

生地が機械内部へと吸い込まれていき、

 画像9

あっという間にネクタイが縫いあがりました!

 画像10

あとはこれを、専用の道具でひっくり返したら出来上がりです。さきほど手作業でやっていた工程が、あっという間に効率化されました!

しかし、コストは大幅に削減出来る分、品質も低下してしまうのだそうです。

もちろん、一般的に使用する範囲内では十分に製品として販売できる品質ではありますが、先程のように職人さんが手作業で生産した場合に比べて、ドレープの高級感であったり、細部の仕上がり等に関しては劣るそうです。

実は、上記写真のひっくり返し作業も、昔は専用の機械を導入していたそうです。それを使えば更に作業効率をアップ出来たそうなのですが、更に品質が低下してしまうという事で、野黒様の工場では、あえて手作業を選択されているそうです。

職人っぽさとか、人の手の温かさなどといった有耶無耶な理由ではなく、機械を導入する予算が無いわけでも無く、単純に品質面で有利だから、多くの作業が手作業だという所が大きなポイントです。

全て手作業で裁断・縫製がされた、フランコスパダのネクタイ

 画像11

世の中には様々な需要があり、高品質・高価格な物が必ずしも良いとは限りません。各ブランドの企画する内容にあわせ、予算を調整し、最もマッチした生産方法を選択するのです。

そういった様々な選択肢がある中、フランコスパダに関しては、工場が出来得る最高レベルのクオリティーが詰め込まれており、縫製・裁断に関しては、機械などは使わず、ご紹介させて頂きました手作業の工程を経て全て生産がされています。

それは今回の裁断・縫製工場だけでなく、染色、機織りといった全ての生産工程において、品質を犠牲にしてコスト削減する事無く、最高品質をテーマに作られたのがフランコスパダのネクタイなのです。

ここまでブログを読んで頂けた方なら共感して頂けるかと思いますが、これだけ特殊な技術をもった職人の手をいくつも経由し、糸の染色から縫製まで長い作業工程を経て生産されているにも関わらず、1本1万円前後という価格はあまりにも破格なのです。

この価格が実現出来ているのは、数々の生産工程の見直しや、職人さんのスキルなどがあってこそなのです。

くれぐれも誤解して欲しくないのは、ブランドバリューを持ち上げる為に不用意に値段を釣り上げるなど、フランコスパダのネクタイに関してはあまりにも無縁の話だという事です。

世の中には、それこそ何百円で新品のシルク100%ネクタイが売られており、なぜこんなにも価格差があるのかと疑心暗鬼になってしまう方が居るのも大変理解出来ます。

しかし、シルクと言えども、等級分けもされない屑シルクであれば物凄く安く仕入れる事が出来ますし、染色も大雑把にやろうと思えばいくらでも出来ます。

機織りも、コスト重視で超高速で織れば何倍も安く仕上げられますし、縫製も全て機械で行えばあっという間です。

しかし、品質はそれ相応なのです。写真で見ると、ほとんど差が無いように見えますが、実際に手に取ってみればクオリティーの差は一目瞭然です。

超安価なネクタイも、それはそれで素晴らしい技術や工夫によって生産がされておりますので、僕は全く否定するつもりはありませんが、クオリティーはまるで違うんだという事を、こういった生産背景の裏側も紹介しながら、皆様に知って頂きたいなというのが僕のメッセージです。

ネクタイは、普通の道具等とは違い、冠婚葬祭などで使用する特別な製品です。更には、大切な人へのプレゼントとしても選ばれやすい製品でもあります。

人間は他の動物と違って、「心」で生きる生き物です。衣食住が揃っているだけでは生活が出来ない、不思議な生き物なのです。

そもそもネクタイなんて、無くても生活になんら支障は無い道具です。だからこそ、適当な布を首に巻くだけでは意味が無いんですね。

昔からシルクは、神職の装束(衣装)など、祭事等に使われる特別な生地でした。そういった歴史があって今のネクタイがあるからこそ、布なら何でもいいわけでは無いのです。

だからこそ、フランコスパダのようなこだわって作られたシルクのネクタイは、大変に価値があり、意義のある製品だと僕は考えております。

という事で、毎度毎度お話が長くなってしまい申し訳ございません(笑)とにかく、高品質なネクタイを探されているのであれば、フランコスパダは間違い無い選択だと自信を持ってお勧めしております!

ちょっと今調べてみてビックリしたのですが、なんと、本日までフランコスパダのネクタイは1度も返品があった事がありません!!

当店ではイメージ違いの返品は往復送料込みで500円ぽっきりで受け付けておりますが、そんな超甘設定にも関わらず0件というのは驚異的だと思います!こうやって誰でも観覧出来るブログで言い切っている以上、本当に無いからこそ堂々と言い切っております!

という事で、本当に話が長すぎるんでもう終わりにしましょう!(笑)

以上、京都のネクタイ工場見学日記でした(^^)

おしまい!フランコスパダ商品一覧ページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です