植物由来の成分だけで加工がされた繊細で味わい深い国産フルタンニン鞣し革に対して、本物のクロコダイルから精密に型取りした金型でプレス加工がされており、素晴らしい色気と高級感が感じられる仕上がりとなっております。
ボーデッサンのメインデザイナーと国内タンナーが数年がかりで開発した素材という事で、本場イタリアの革素材も凌駕する程の素材感となっております。
クロコ型押しレザーを使用したお財布は様々な製品がございますが、ここまで色気と高級感、本革らしい味わいに関して充実した製品は中々無いと思います。
基本的な裁断縫製に関しても非常に丁寧に作られており、数ある国産品の中でも特にクオリティーが高い製品をお探しの方に大変お勧めとなっております。
先日、クロコ型押しレザーを使用したトートバッグが入荷して参りましたが、本日はその素材を使用したラウンドファスナー長財布をご紹介させて頂きます。
トートバッグも素晴らしい仕上がりでしたが、こちらのお財布に関しても大変出来が良く、長年愛着をもって使い込みたくなるような要素に溢れたスペックとなっております。
本クロコは高級財布の代名詞なので、こういった型押しは安物といった印象を持たれている方も少なく無いかもしれませんが、結論を申し上げますと全くそんな事ありません。
クロコ型押しレザー特有の良さが存分に感じて頂ける高級品ですので、お探しの方は是非チェックしてみて下さい。
クロコ型押し牛革の最高傑作!高級感、味わい共に最高レベルのクオリティー
もはや達人の域に達しているボーデッサンのメインデザイナーと国内タンナーが数年かけて共同開発した素材で、本場ヨーロッパの革素材も凌駕する程の凄まじい出来となっております。
植物由来の成分だけで加工をした国産フルタンニン鞣し側に対して、本物のクロコダイルから精密に型どった金型で柄を表現しており、圧倒的な繊細さと高級感、そして味わいが感じられる仕上がりとなっております。
フルタンニン鞣し革は金型押し等の加工が難しい素材ですが、特徴的なうろこ模様だけでなく、細かなシワの1本1本まで精密に型押しがされており、一瞬本物のクロコと見紛うほどの迫力がありますね。
本クロコも素晴らしい素材ですが、爬虫類特有の艶感に対して「成金感」や「反社感」を感じられる方も少なく無いと思います。
その点、こちらは味わい深いフルタンニン鞣し革がベースとなっている為、そういった嫌らしさが抑えられており、上品で華やかな革製品という印象になっておりますので、本クロコが苦手といった方にもお勧めできる商品です。
使い込む事によって豊かな経年変化も存分に感じられ、少なくとも私は型押しクロコ牛革の現状最高傑作なんじゃないかなと思っております。
革財布のクオリティーは革素材で決まると言っても過言でありませんが、そこに関して私はクロコ型押し牛革といったカテゴリにおいては満点に近い評価ですね。
この素材の魅力や開発背景等につきましては内容が前回と重複致しますので、以下にリンクを設置しておりますトートバッグに関する過去ブログをチェックして頂ければと思います。
カラー毎の比較等に関しても同様に以下ブログでご案内しておりますので、是非ご覧下さいませ。
ブランド専属職人による、優れた裁断縫製
一般的な国産品の多くは外部工場へ委託生産するケースが大半ですが、ボーデッサンの場合はブランドの専属職人が量産まで手掛けており、他社ブランド製品と比較してやはり出来が違うなという印象です。
細かな所まで丁寧に縫製されており、ステッチの一つ一つにこだわりを感じるような繊細な仕上がりとなっております。
コバなどの処理も非常に丁寧で、高級品として非常に満足度の高いお財布となっております。
お財布は長年使い込んで楽しむ道具であるからこそ、基本的な堅牢度と同じくらい細部の美しさが満足度を左右します。
クロコ型押しレザーを使用したお財布は他にも色々とあると思いますが、海外ブランド製品も含めここまで充実した製品は中々お目にかかれないんじゃないかなと思いますよ。
内装の紹介
このように基本的にはスタンダードなラウンドファスナー財布の設計となっております。
お札の他、レシート等を入れられる収納部が計4箇所、カードに関しては6×6で計12箇所ございます。
パッと目に入る所は全てレザーパーツが使用されており、こちらもフルタンニン鞣し革です。
外装だけでなく、内装も経年変化を楽しめるような満足スペックとなっております。
実際にお金を入れるとこんな感じですね。
最近はキャッシュレス化が進んで、お札を二つ折りで入れるようなミニ財布が人気ですが、普段から現金を使う事が多い方や、お札を綺麗に収納したいといった方にとってはラウンドファスナーは間違いない選択だと思います。
特に最近は、手数料といった観点からキャッシュレス決済をやめる企業も出てきているようで、ミニ財布から長財布に戻るユーザーも増えてくるんじゃないかなと思っております。
特に日本は現金を安心して使える国なので、今後も根強くこういった長財布は需要があるんじゃないかなと思いますね。
こちらのお財布の内装、ポイントの1つ目はマチのあるサイド収納部です。
よくあるタイプですと、ここがマチ無しで入れにくかったりするのですが、こちらはゆったりとしたマチがあるのでパッと中を見渡しやすく、使い勝手が良いです。
カードポケットは12箇所と充実しておりますが、それでもカード収納が足りないという方もいらっしゃるかと思います。
また、病院の診察券等はクレジットカード等より一回り大きかったりして、カードポケットに収まらないなんて事もありますよね。
そんな時に、こういう使い勝手の良いマチあり収納部が便利なんです。
収まりきらなかったカード類をここにババっと入れておいても取り出しやすさがあり、会計時等にバタバタしないで済むというわけです。
また、もう片方のサイド収納部で一万円札を入れておけば、3種類の紙幣を綺麗に整理して入れる事も可能です。
使い方の幅がとても広く、様々な性格の方に気に入って使って頂ける設計だと思います。
コインケース部分もポイントがありまして、このように側面までファスナーが広げられる仕組みとなっております。
良くある一文字タイプのコインケースの場合、収納部が開き切らずに目当ての小銭の捜索が難航する場合がありますが、こちらはパカッと気持ちよく広がりますので、レジでの急な1円玉もスムーズに取り出す事が可能です。
内装に関して本当にラウンドファスナーの完成形といった印象で、限りなく不満が出る事が少ない設計なんじゃないかなと思いますよ。
サイズ感に関するご紹介
手元のアップも見てみましょう。
良くも悪くも、サイズ感的に存在感のある印象ですね。
最近はギリギリまで小型化を図った長財布もありますが、こちらは従来通り標準的なサイズ感です。
必要以上に大きくはありませんが、ギリギリまで小型化もされておらず、ゆったりと無駄のないサイズ感だと思います。
ミニ財布もスタイリッシュで良いですが、やはり高級感があって本革製品の良さを楽しみやすいのは、このサイズ感なのかなと思いますね。
日常の会計シーンの度、このお財布を手に取る満足感を感じて頂けるんじゃないかなと思います。
革の経年変化もサイズがある方が感じやすいですし、クリーム等によるメンテナンスもやりがいがありますね。
小さいバッグで生活している人にとっては持ち運びが大変な一面がありますが、普段からA4サイズくらいのトートバッグ等を持ち歩かれている方にとっては、むしろバッグの中で迷子にならず丁度良いサイズ感と感じられるかもしれません。
長年長財布派だった私も最近はミニ財布派になってしまいましたが、改めて長財布良いな~と思ってしまいます。
お気に入りの本革製道具として楽しみが色々ある、そんな長財布だと思います。
数あるブランドの中でも高品質かつコスパも抜群!
一流の人達が企画開発した一流の素材を使用し、国産最高レベルの職人が生産しているのですから、もうあとは好みや趣味嗜好で選ぶしかない領域の製品だと思います。
そしてコストに関しても、はっきり言って安すぎます。
※価格は変動する可能性があるので、商品ページで現在価格をご確認下さい
日本のブランド製品なら標準的な牛革素材を使用していても3~4万円だと思いますが、ガチで安すぎます。
ボーデッサンの小物類は昔から本当に良心的な値付けがされているんですよね。
理由としては、バッグを生産した際に残った生地を無駄にしないよう流用しているからとの事ですが、良い生地である事は間違いありませんし、これはもう良心的としか言いようがありません。
コードバン・ブライドルレザー製品との比較
これらも素晴らしい素材ですが、だからと言って今回のクロコ型押しレザーが劣るとは全く思えませんね。
値段としては倍以上の差がある製品もあるかと思いますが、どちらもそれぞれ良い所があり、十分同じ土俵で戦っていけるような甲乙つけ難い素材だと思います。
ちょっと差がありそうなのは堅牢度でしょうか、やはり素材的な強さで言えばコードバンやブライドルレザーの方が、大事に使った場合の強さは上かなと思います。
だとしても、フルタンニン鞣し牛革もお財布の素材としては非常に長く使い易い素材である事は間違いありません。
お財布の素材として使用される事が多いクロム鞣牛革や合皮等と比べれば、遥かに長く魅力を維持したまま使って頂きやすいと思います。
革というのはどうしても少しずつ傷んでいくものですが、その痛みを最も経年変化としてポジティブに感じやすいのが、このフルタンニン鞣し革です。
クロム鞣し牛革は水等に対して変化し難いのですが、いざ変化が始まってしまうと最初から経年劣化といった印象になってしまう事があります。(同じクロム鞣し革でも物によります)
コードバン(ホーウィン社製)に関しては、大切に使えば本当に長年使える反面、変な傷が入ってしまったり、水分によって水ぶくれが出来てしまった場合に「気になる度」が高いので、一概に堅牢度が高いとも言えない一面があります。
フルタンニン鞣し革は、仮に水染みになってしまったとしても、財布全体を固く絞った水雑巾等で磨いた後、皮革用クリームで保湿といったような工程を踏めば限りなく染みを目立ち難くする事も出来たりと、トラブルに対して対策を立てやすい素材だと思います。
ちょっとの傷も大半が味わいに変わってしまうので、保湿は手の皮脂のみといったラフな使い方であっても十分楽しめてしまうと思います。
それでいて磨きこんでツヤツヤにしても良さが発揮出来るので、とても懐の広い素材だと思いますね。
また、こちらの革は日本タンナーが手掛けた素材なので、高温多湿な日本の環境に合わせた調整となっており、クリーム使用によるトラブルも起き難く、初心者の方でも気軽に使って頂きやすいと思います。
ブライドルレザーに関しては、堅牢度が高く扱いやすさもある素材なので、フルタンニン鞣し革と比較すると倍くらい寿命は変わってくるかもしれませんね。
とは言え、「もう一生お財布は買い替えない!」といった強い気持ちがある方でない限り、仮にこのお財布がブライドルレザーの寿命の半分だったとしても、買い替え時期になって「やっぱブライドルレザーにしておけば良かった~、、」なんて後悔する事はまず無いと思いますね。
むしろ、このお財布を平均的なレベルで大切に使って寿命を全うしたのであれば相応に長い年月使用出来るでしょうし、「またボーデッサン製品を買いたいな」というくらいには満足して頂けると思います。
クロコ型押し牛革と、本物のクロコダイル製品との比較
写真で見る感じの雰囲気は限りなく似ていると感じられるかもしれませんが、特徴やキャラクターは全く異なります。
クロコ型押し牛革の財布は、「本クロコと大して変わらないのに安く手に入れられる財布」ではありませんので、そこは注意が必要ですね。
本クロコの特徴は、何と言っても艶や手触りですね。地上で生活する哺乳類の牛に対して、ワニは爬虫類で水辺で生活する生き物ですので、皮の特徴が全く異なります。
爬虫類特有のギラギラとした艶があり、これを使い込んだり磨きこんだりする事で更に特徴が色濃く感じられるようになっていきます。
手触りとしては固いのですが、それでいて僅かな柔軟さも感じられるような独特の素材感です。
耐久性に関しても非常に高いです。牛革の革製品は、生地そのものがボロボロになってしまったような個体を中古市場では多く見かけますが、ワニ革製品は中古品であっても生地自体はしっかりしている事が多いように思います。(絶対数が少ない事や、根本的なクオリティーが高い個体が多い事を視野に入れても)
体感ですが、牛革と比べた場合にワニ革は2~5倍くらいは強度がある気がしますね。牛革の財布を5年使える人が居たとして、ワニ革なら10~25年使えると考えると、大体そんなもんかもしれないなと思います。
但し縫製やファスナー等の寿命は基本的に変わらないので、長年使用する場合は定期的な修理も必須になるとは思いますね。
それだけ丈夫であるにも関わらず、いい感じに味わい深い経年変化は起こるのが本クロコなので、究極の革素材として広く認知されているという事です。
デメリットとしては、とにかく値段が高いという事ですね。
理由は色々あるのですが、世界的に食用として育てられる頭数が多い牛に対して、ワニの方が希少性が高い事は想像に容易いのではないでしょうか?
その他、ワシントン条約によって取引数が規制されていたりもするので、総じて値段が高くなります。
良心的な値付けをしている国産ブランド品であっても、良質な本クロコを使用したラウンドファスナー長財布の相場は2025年現在では10~15万円くらいかなと思います。
但し、同じワニ革でも品種等によって全然値段は変わってくるので、「とにかくワニ革の財布なら何でも良い!」という方であれば、もっとお手頃な価格で手に入れる事も可能です。
そんな本クロコに対して、今回の商品に使用されているクロコ型押し牛革は、当然ながら基本的なキャラクターは牛革そのままです。
型押しというのは表面の加工でしかありませんので、素材感まで本クロコになるようなものではございません。
今回の商品は牛革の中でもフルタンニン鞣し革ですので、水分を吸いやすく、良くも悪くも経年変化がし易いです。
ある程度のラインまでは「味わい」としての経年変化が進んでいきますが、どこからかは「劣化」という感じに経年劣化していってしまう素材なので、傷や染みに対して懐の広い素材とは言え、その優しさに甘えず日頃から丁寧にお使い頂けると良いと思います。
※メンテナンス方法に関しては後述します
艶感に関しても、本クロコと比べれば非常に穏やかです。優しく味わい深い質感で、使い込む事によって少しずつ表面が滑らかになったりして、優しい艶が出てくる素材です。
本クロコのような高級感や存在感はありませんが、悪目立ちする事無く落ち着いた印象の財布です。
ドーンと高級感をアピール出来るようなスペシャルアイテムではありませんが、静かながらに品の良さや味わいを感じさせるお財布だと思います。
なので結論をまとめると、本クロコと型押しクロコは見た目は似ていても実際には似て非なる素材です。
求めるものが圧倒的な高級感や存在感なのであれば本クロコの方が満足度は高いと思いますが、穏やかな味わいを求めるのであればクロコ型押しの方がご満足頂けるのかなと思います。
どちらが良い悪いではなく異なるキャラクターの素材なので、皆様の趣味嗜好によって選んで頂けると良いと思います。
こちらのお財布の寿命目安と、正しい扱い方の紹介
この質問に真っ向から回答するなら、「約1年~50年くらい」かなと思います。
きっと希望するような回答内容では無かったと思うので申し訳無いのですが、こればかりは使い方による上、人によって買い替え時の判断や価値観が異なるのでご案内が難しいご質問となります。
例として「1年程度で寿命を迎えてしまったケース」をご紹介させて頂きます。
まず使用者が「寿命を迎えた」と感じるタイミングが、「財布が曲がる等して形が汚くなってしまい、角も少し傷んで全体的にみすぼらしい雰囲気になってしまった時」であり、更にメンテナンスも面倒で一切しない方だとしましょう。
そういった方が、日頃からこのお財布をズボンのお尻ポケットに入れて持ち歩き、椅子に座る際もポケットに入れたままにする、そんな使い方をした場合の寿命は1~2年程度だと思います。
メンテナンスが面倒というのは良いとしても、「財布をお尻ポケットに入れたまま椅子に座る」、この行為が長財布を傷める最たる原因です。
今回のお財布がフルタンニン鞣し革だからこそ1~2年くらいは使って頂けると思いますが、これがクロム鞣し革や合皮の場合、使用から2~3カ月で「なんだよ!もうボロくなっちまった!」となってしまっても不思議ではありません。
ちょっと余談ですが「ラウンドファスナー長財布をケツポッケに入れてグニャグニャに曲げて使うのが俺流なんだぜぇ!」というワイルドな人にとっては、このお財布はまさに最適だと思いますね(笑)
フルタンニン鞣し革は懐の広い素材と言いましたが、こういった曲がり等に関しても比較的ポジティブな変化をしてくれる素材だからです。
ただまあ、私としては綺麗なまま使った方が良いと思いますし、革は良くてもファスナー等にとっては悪影響が避けられないので、お勧めは出来ないですね、はい。
長財布を長く綺麗なまま使用するコツは、クリームを定期的に塗る事よりも、ズボンのポケットに入れない事が最重要です。
特にメンテナンス等もせずとも、日頃から財布を鞄に入れて管理しているだけで、長財布の寿命は2~3倍くらい伸びると思います。
先程のような価値観をお持ちの方であっても、とにかく財布を鞄に入れて持ち運びさえすれば、ノーメンテナンスで何も気にしなくても5年前後くらいは十分使って頂けるお財布だと思います。
更に寿命を延ばす為には、鞄から取り出す際に丁寧に取り扱う事が重要です。
財布が傷むというのは、気温や湿度なども影響はありますが、結局はぶつけたり引っかけたり等の物理的なダメージの蓄積が主な原因となってきます。
先程のポケットに財布を入れるという行為がなぜ悪いのかと言うと、ポケットに財布を入れたまま歩く事によって、ズボンの生地が財布と擦れて少しずつ生地を傷めていってしまうからやめた方が良いという事なんですね。
ポッケに入れた方が革が擦れてツヤが出る!という方もおりますが、ツヤツヤがお好みなのであれば、艶出しクリーム等を用いて丁寧に磨いたりした方が良い結果になると思います。
二つ折り財布等であればまだ良いですが、長財布のポケット管理はダメージリスクが高すぎるので、重ね重ねとなりますが私はオススメ出来ないですね。
お財布というのは日頃から手に取る事が多く、皮脂等によって自然に保湿が行われるので、クリームによるメンテナンスはそこまで必須ではありません。
財布を必ず鞄に入れて持ち歩き、取り出す時も丁寧に取り扱う。これを守るだけで、こちらのお財布は10年くらいであれば十分状態を維持したままお使い頂けるんじゃないかなと思います。
※ファスナーなど消耗パーツの交換は行う必要があると思います
尚、ここまでご紹介しました年数の目安は全て私の体感なので、あくまで参考値としてお考え下さいね。
こちらのお財布のメンテナンス方法に関して
基本的なメンテナンスは、ブラッシングとクリームによるケア、この2点となります。
レザーケア用のブラシは色々とありますが、1つ選ぶとすれば馬毛ブラシがオススメですね。
なぜ革製品をブラッシングする必要があるのかと言うと、埃などの汚れ取りが主な理由です。
革のシボやステッチ、こちらのお財布の場合は型押し部分等に埃や汚れが溜まったまま放置しておくと、そこから徐々に劣化が進んでしまう場合があるという事です。
特にブラッシングが必要なのは革靴ですね。道具の特性上汚れやすいので、日常的にブラッシングをする事によって寿命を延ばす事が出来ます。
対してお財布というのはそこまで汚れやすい道具ではありませんので、そこまで気を張って作業する必要は無いと思います。
自分の場合は2~3ヵ月に1回やっておけば、ひとまず良いかなと思っていますね。
それも面倒な場合は、年に1~2回といったペースであっても意義はあると思います。
また、このブラッシングには磨き込みといった意味合いもありますので、財布をツヤツヤにしたいという方は、週に1回くらいのペースで定期的にブラッシングを行っていると段々と理想的な素材感に近づいてくると思います。
ブラッシングで艶を出したい方は、豚毛や山羊毛のブラシもご検討頂けると良いと思います。
汚れ落としだけなら馬毛が最適ですが、艶出しの場合は毛が柔らかい豚毛や山羊毛の方が効果が出やすいと思います。
週1回のペースで磨き続けるとしたら、革のダメージが少ないといった点で考えても柔らかい毛のブラシを併用する方が良いと思いますね。
次にクリームの使用に関して紹介します。
皮革用クリームは色々ありますが、この革に関しては石油成分不使用の高品質なクリームの使用を強くオススメ致します。
当店がいつもオススメしているのが、日本のレザーケアメーカーのトップシェア、コロンブス社の「コロンブスプレミアムシリーズ コンディショニングクリーム」です。
クロム鞣し革であれば数百円の安いクリームでも悪く無いと思うのですが、フルタンニン鞣し革の場合は長年定期的にクリームを塗り続けていくとなると、安いクリームは少しずつ素材感が悪くさせてしまうと私は体感として感じております。
先程ご紹介しましたクリームは天然成分だけで作られており、とてもナチュラルで革にダメージを与えず、長年使用を続けても悪影響が出る事が少ないと思います。
クリームの使用頻度に関しては先ほどのブラッシングと同様に、ひとまず2~3ヵ月に1回くらいが目安かなと思います。
クリームを塗る際ですが、塗り過ぎだけは絶対に注意して下さい!
特にフルタンニン鞣し革は塗り過ぎによって素材感を悪くしてしまう可能性があるので注意です。
クリームを布等に少量とって、まずは布上でクリームを延ばし、それで財布を優しく磨いていく感じですね。
磨く際に力を込めてグリグリ磨くと部分的にクリームが浸透してしまい、シミ等の原因になってしまうので注意して下さい。
また、こちらのお財布は内装も本革製なので、お金やカードを全て取り出して内装も磨いて頂けると良いと思います。
内装磨きは細部まで塗る事が難しいですが、無理をして財布を広げ過ぎる等、ダメージが入らないよう優しく取り扱って下さい。
なので、こちらのお財布に関して最低限かつ必要十分なメンテナンスは、2~3ヵ月に1回くらい、馬毛ブラシで汚れを落とした後、石油系成分不使用のクリームを薄く満遍なく塗る。といった内容になります。
艶まで出したいという方は、以下のような手順がオススメですね。
1、馬毛ブラシで汚れを除去
2、クリーム塗布
3、豚毛ブラシで全体を磨いて、余計なクリームの除去をしながらクリームを全体に馴染ませる
4、山羊毛ブラシで全体を磨いて艶出しをする
5、柔らかい布(革用の仕上げクロス等)で全体を磨いて仕上げる
木材や金属をピカピカに磨く時は段々と目の細かいヤスリに変えていくと思いますが、革の場合は段々と柔らかいブラシ(素材)に変えていくという事ですね。
艶を出したいと思うと、ついついクリームを塗り過ぎたり、塗る頻度が多くなったりしてしまいますが、そこはグッと我慢して適量を心掛けましょう。
クリームの使用は多くても月1回くらいに留めて、ある程度艶が出て充実してきたら、クリームを使用する間隔を開けた方が良いと思います。
基本的にオイルが十分含まれている場合に追いクリームする事は悪手なので注意して下さい。やり過ぎると革がデロデロになって素材感が悪くなってしまいます。
オイルは足りているけど何か手を入れたい場合は、山羊毛のブラシでひたすら磨くなどして心を落ち着かせましょう。
こうやって丁寧にメンテナンスを行った革製品は自然に大切に扱いたくもなり、総じて寿命が長くなり、長年コンディションを維持したまま使用を続けて頂きやすくなると思います。
やってみると中々楽しい作業ですし、自分でメンテナンスした道具を持ち歩くのもまた楽しいと思います。
是非チャレンジしてみて下さいね。
その他詳細は動画でご確認下さい
本製品をご検討頂けておりますお客様は、是非こちらの動画もチェックしてみて下さい。
以上、クロコ型押しレザーを使用したラウンドファスナー長財布のご紹介でした
本当は他にもお話したい事があるのですが、もういい加減このくらいにしておきましょう。
という事で、クロコ型押し牛革を使用したラウンドファスナー財布の、現状最高傑作と呼べるような製品が登場しましたね。
他製品も含め、このくらいの価格でお財布を探されている方はボーデッサン製品がとてもオススメです。
スペックに対してコストパフォーマンスが非常に高いですね。素材もさる事ながら、裁断縫製などもレベルが高く、きっとご満足頂けるお品かと思います。
その他何か気になる事がございましたら何でもご相談下さいね。
以上、おしまい!