ボーデッサンのクリエイティブ・ディレクター生嶋時彦氏がセレクトしたこちらのレザー素材は、日本の生地メーカーが手掛けたフルタンニン鞣しのレザーです。
世の中の革製品のほとんどは化学薬品を使用したクローム鞣しが一般的ですが、革の素材感を第一に考えるボーデッサンは、100%植物由来のタンニン鞣しにこだわっております。
クローム鞣しとタンニン鞣しの最大の違いはエイジング(経年変化)にあります。丈夫で管理が楽な反面、使用を重ねる程に劣化してしまうクローム鞣しの革に対し、タンニン鞣しの革は手の脂などを吸収し、使用する程に革の味わいが増していくという特徴があります。
縫製などは全てボーデッサンの自社工房で行われており、オールハンドメイドで製作されております。
僕は今までクロコ型押しって、「クロコ本革を買えない人用」という気がして、あまり良いイメージを抱いていなかったのですが、こちらのボーデッサンのクロコ型押しシリーズを見て考えが変わりました。
単刀直入に言うと、非常~に良い出来ですね~。クロコ本革には無い独特の重厚さや味わいがあって、これはこれで別の世界が成立しているように感じます。
型押しのクオリティーが素晴らしく高いですね。少なくとも、僕が今まで見てきた同価格帯の型押しレザーの中では、文句無しで一番の出来だと思います。
原皮の選定に、鞣し、着色など、様々な工程を入念に調整して初めて実現できるクオリティーだと思うのですが、Made In JAPANのレベルの高さ、センスの良さを改めて感じました。
タンニン鞣しの革も、手に取った瞬間に「これは抜群に味が増していくタイプの革だ」と感じられる、柔らかでふっくらとした素晴らしい素材です。素材にこだわり続けて30年の生嶋時彦氏お墨付きの革ですから、確実に間違いないですね。
長年使いこんでいける上質な財布をお探しの方に、大変お勧めの逸品ですよ。