一流メゾンにも採用される上質な素材を使用した製品ラインナップはどちらも非常に美しく、ブランドテーマの通り世代を超えても色褪せない美しさが魅力となっております。
日本で創業30年を超えるバッグと財布の専門メーカーが企画した自社ブランドですので、品質に加えコストパフォーマンスも優れており、特にミニ財布をお探しの方に是非チェックして頂きたいブランドです。
当店は基本的にベーシックでスタンダードな物が好みで、特にお財布に関しては伝統的なレイアウトの製品を多く取り扱ってきたのですが、ちょっとこれまでと方針を変えてみようかという話になりまして、今まで触ってこなかった色々なブランド、特にミニ財布が人気のブランドを重点的に調査している所です。
という事で本日ご紹介致します「SOPO(ソポ)」は、方針を変えてセレクトしてきたお財布ブランドの第一弾なのですが、結論から言いますと非常に良いブランドを見つけてきたなという手応えがありますね。
SOPO(ソポ)のブランドについて紹介
世の中には様々なヴィンテージ製品がございますが、なぜこれらにファンが多いのかというと、ただ古いからというわけではなく、世代を超えても色褪せない魅力があるからだと思います。
だからこそSOPO(ソポ)の製品は、数十年後の古着屋で並んでいても変わらず手に取ってもらえるような、普遍的で完成度の高い製品企画を目標にしているとメーカー担当者より伺っております。
最初に製品ラインナップを見た私の感想は、とにかく美しい製品だなと思いました。革小物というよりもアクセサリーに近いような輝きがあり、一見して上質な製品である事を感じて頂けると思います。
デザイン等に関しては、これまで私たちがセレクトしてきた従来のお財布のような血統を感じさせながらも、レイアウトなど様々な工夫がされており個性を感じますね。
同ブランド製品にはカバン等のラインナップもございますが、特にミニ財布は非常にクオリティーの高い仕上がりだと思います。
製造メーカーについて
同社は、SOPO(ソポ)を含む自社ブランド製品を色々と展開している他、セレクトショップやアパレルブランドのOEM(受託製造)も数多く手掛けております。
ファッション業界は、版権だけを管理する謎の企業の製品なども数多くございますので、やはり専門メーカーの自社ブランド製品が、品質やコスト等に関して一番信頼が出来ると私達は考えております。
素材について
デギャーマン社は明確な創業年度は分かっておらず、少なくとも300年以上はフランスで経営を続けていると言われております。
同社が手掛けた革は名立たる一流メゾンでも使用されており、ヨーロッパのタンナーが手掛けた素材の中でも特別な革だと言えますね。
デギャーマン社が手掛ける革は色々とありますが、その中でもドーフィンはお財布など革小物に多く使用される、美しさに重きを置いたシリーズとなります。
この手の革はカチカチで板のような仕上がりになってしまいがちですが、ドーフィンは程よい粘り気や弾力があり、この肌触りや素材感が他製品と異なる大きなポイントだと思います。
金型押し加工も非常に繊細な仕上がりですね。革本来の風合いを残しつつも清潔感が前面に出たような調整となっており、唯一無二の素材感が表現されていると思います。
クロム鞣し革という事で、タンニン鞣し革のような顕著な経年変化はありません。むしろ、経年変化が少ない事が魅力の内となっており、美しさや清潔感を長く持続出来る堅牢度のある革となっております。
長く使い込んで積極的に味わいを出していきたい方には不向きかと思いますが、長く綺麗なまま使用したい方にとっては非常に間違いの無い高級革素材だと思います。
クリーム等によるケアもそこまで重要度が高くありませんので、気軽に毎日持ち歩けるお財布をお探しの方にもお勧めです。
デザインについて
SOPO(ソポ)に関しては、大手セレクトショップのOEM等に関わる社内デザイナー等が中心になって企画しているとの事でした。
同社が手掛ける他の自社ブランド等はレディース向けが多く、SOPO(ソポ)もユニセックスブランドとは言え、女性的なニュアンスが多く含まれている印象がありますね。
当店が取り扱うブランドの多くは、革好きな男性が立ち上げた男性向け革製品が多いのですが、それらとはまた違った色気があるように思います。
革の味わいや無骨さよりも、高級感や美しさにフォーカスしたデザインとなっており、近年主流のファッションの傾向とも非常に相性が良いと思いますね。
同社が手掛ける他のブランド製品もチェックしましたが、デザイン企画が非常に優れているように感じました。
価格帯や客層に合わせて多彩なセンスを持ち合わせており、お客様のニーズにマッチした製品を届けるといった、専門メーカーとしてのスキルが非常に高いと思います。
そんなメーカーが、次世代ヴィンテージをテーマに立ち上げた高品質な革小物ブランドが「SOPO(ソポ)」だという事です。
歴史と実績、どちらも申し分無いメーカーが手掛けており、実際の商品ラインナップも非常に優れた仕上がりだと思います。
特に、今回当店が仕入れてきました、デギャーマン社のドーフィンを使用したレザーミニ財布シリーズは抜群に出来が良く、小ぶりなお財布をお探しの方には是非チェックして頂きたい逸品となっております。
生産について
自社ブランド以外にもOEM案件などもありますので、企画に合わせて最適な生産現場を選んでいるとの事でした。
SOPO(ソポ)に関しては現状全てのアイテムを国内生産しておりますが、今後は海外生産に切り替える可能性もあるとの事です。
これはコストではなく品質的な観点で、海外生産の方がクオリティーが高くなるケースもあり、そういった場合は日本製に拘らず品質を優先する方針だそうです。
同社は元々日本国内でのみ生産を行っていたメーカーですので、腕の良い様々な国内工房との繋がりも多いのですが、職人の高齢化など日本製は様々な問題があります。
「日本製」や「昔ながらの製法」をブランドの特色とする方法もありますが、品質重視で生産をしたい場合にそういった縛りはメリットがありません。
当店の商品も日本製品が多いですが、品質を優先した結果として日本製が多くなっているだけです。
「品質を最優先、次にコスト」といった考え方は当店も非常に共感出来ますので、こういった所も当店がSOPO(ソポ)製品をセレクトしたポイントとなっております。
小型化が進むお財布業界のお話
それに対して、近年急速に人気を高めているのが「ミニ財布」です。
PayPay等の電子決済の普及によって支払いの多くがスマホ一台で完結するようになり、更には個人経営を含む大半のお店がこれらシステムを導入した事によって、現金を持ち歩く必要性が大幅に減少しました。
更にはポイントカード等に関してもアプリで管理するショップが増えた為、お財布に入れる物はクレジットカードと免許証と、念の為の一万円札くらいという方が急増しているのです。
そういった世間の動向によって、求められるお財布はどんどんと小さくなっていきました。
当店が今までミニ財布に注力してこなかった理由
当時からミニ財布に需要がある事は重々承知しておりましたが、それでも当店は従来の長財布や二つ折り財布等を中心にセレクトを続けておりました。なぜかと言うと、従来のレイアウトの方が機能性が高く、見た目もクラシカルで格好良いと思っていたからです。
しかし現在世間で人気のお財布はミニ財布ばかりなので、やはりお客様のニーズに応じたセレクトもしないといけないなとも思い始めておりました。
小さいお財布を実際に使ってみた感想
これまでは大き目のラウンドファスナー長財布を使用しておりましたが、カードポケットが3つしか無いマネークリップとコインケースに変えて、実際に生活をしてみたのです。
まず最初に思ったのが、自分はお財布に無駄な物ばかりを入れていたんだなと痛感しました。
使用期限の切れた何年も行っていない店のポイントカードや会員証、どこぞの店員さんからもらった名刺に何となく入れっぱなしのレシート、チケットの半券等々。。中には「もしかしたら使うかもしれない会員証」も入っておりましたが、この辺りは思い切って切り捨てて、クレジットカードと免許証、定期健診を行っている病院の診察カードだけを残しました。
結果、ほぼ困る事なく生活する事が出来ました。
自分は買い物のほとんどをクレジットカードで済ましているので、お財布を使用するといったコマンドの95%以上が「クレジットカードを取り出す」なんですよね。
漠然と「現金しか使えない店もある」と思ってはいたものの実際には、たまに買い物に行く現金支払い限定のスーパー(ロピア)と近所の弁当屋さんくらいだという事も分かりました。
あとは友人と飲みに行った時の割り勘ですね。これも厳密にはカード支払いも出来るのですが、何となくその場のノリで現金で割る事が多いですね。
また、もしかしたら使うかもしれない会員証に関しては、1年間生活して1回だけ使い損ねた事がありました。会員証を持っているとポイントが貯まる店(世界堂)なのですが、普段ネットショップ店ばかり利用する為に会員証の存在をすっかり忘れていました。
何をお伝えしたいのかと言うと、現在大き目のお財布を使用されている方であっても、実はお財布を小さくしても問題ないケースが大半なんじゃないかという事です。
お財布が大きいと「とりあえず入れておく」という事が出来るので便利な気がしていましたが、自分の1年間を振り返ってみると、会員証を忘れたというたった1回しか恩恵を受けられる機会は無く、逆にその1日以外の全ての外出時において、不用意に大きい財布を持ち歩き、使用しない大量のカードを会計の度に何度も出し入れしていたんだなと感じました。
また、便利か否かと言う以前に、手荷物を必要最小限にする喜びがありますね。自分は非常にズボラな性格なので、そういった几帳面な人特有の価値観とは無縁だと思っていたのですが、財布が小さいと近所のお買い物も手ぶらで気軽に行けますし、今まで選べなかった小さい鞄を持ち歩くことも出来るようになり、日々の生活の選択肢が増え、ちょっとだけ新鮮になったようにも思います。
とにかく、お財布を小さくすると、日々の生活が少し楽しくなるかもしれないという事を伝えたいですね。
カード類がどうしても心配な場合はカードケースを使用するといった選択肢もありますので、今大き目のお財布を使用されている方も是非ミニ財布を検討されてみてはいかがでしょうか?
中小規模のメーカーが数多く参入するお財布市場のお話
また、ギフトに選ばれる事が多い事に加え、「お金を入れるもの」というちょっと特別な道具なので新品を買われる方が多く、メルカリなどの中古品市場の影響も受け難い商材です。
更には、お財布は一般的に「高価な物」といった認識が定着している商材ですので、勝負出来る価格帯の幅が広く、高級な素材を選びやすいといった特徴もあります。
逆にデメリットとしては、海外には売り難いので世界規模でビジネスを展開する大企業は参入しにくいという事ですね。
日本では前述した通り「お財布は高価な物」と考えている方が多く、お出かけの際にお財布を持ち歩かない人も極少数だと思いますが、中国等では電子決済が広く浸透しておりますし、欧米ではスリ等も多く、高級な財布を持ち歩くというのは一般的では無いそうです。
個人的な見解ですが、日本は世界でも有数の多神教国家という事で、お財布にお金の神様が宿っていると少なからず考えている人が多いと思います。
なので、日本人は海外に比べてお財布への拘りが強く、高品質な製品を選ぶ傾向にあるんじゃないかと私は考えております。
「あらゆる物に神様が宿っている」という考え方は日本文化の要だと思いますし、身近な道具を大切に使用するきっかけにもなりますので、すごく素敵な教えだと私は思いますね。
こういった事情により、お財布というのは国内を中心に商売をする中小規模のメーカーが非常に参入しやすい商材なので、個人デザイナーなど数多くのメーカーがオリジナルブランドを提案しております。
百貨店等に行くと大体お決まりのブランド製品が並んでいるかと思うのですが、東京の各地で開催されているバイヤー向け展示会に行くと、私達でも見た事の無いブランド製品が数多く出品されております。
そういった展示会回りで出会ったブランドが、本日ご紹介させて頂きました「SOPO(ソポ)」でございます。
今後もこういった小規模のお財布ブランドを色々とセレクトしてく予定となっておりますので、是非今後の入荷情報も楽しみにして頂ければと思います。
以上、革小物専門ブランド「SOPO(ソポ)」の紹介でした
長財布が格好良いという気持ちは今もありますが、ミニ財布を持ち歩くというのがすごく新鮮で楽しいので、しばらくは大きいお財布は選べないかなぁと思います。
また、大きいお財布だと入れ替えが大変ですが、ミニ財布の場合は入れ替えに1分もかかりませんので、洋服等と同じように気分によって使い分け易いというのも良い所ですね。
革製品と言うのはコレクションするというのも大きな楽しみな上、ミニ財布はレザーバッグや長財布と比べて単価も安いので、ついつい色々な製品を集めてしまうという方も増えているのかなと思います。
そういったミニ財布ファンの方や、これからミニ財布を取り入れてみたいといった方に向けて、当店ではミニ財布をたくさんセレクトしていく予定でございますので、今後も東京ヒマワリのブログ等を是非チェックして頂ければと思います。
以上、おしまい!SOPO(ソポ)商品一覧ページ