メイン素材には、大変珍しいフルタンニン鞣しの金型押しシュリンクレザーが使用されております。この手の革素材は高級ブランド製品でも大定番となっておりますが、それらの大半が化学薬品で加工されたクロム鞣し革が使用されております。
クロム鞣しのシュリンクレザーは新品時こそ高級感がありますが、使用を重ねる程に劣化していってしまう事が多く、使い込んで革を育てたい人にとってはアンマッチな場合がございます。
こちらのバッグは自然由来の成分だけで加工をしたフルタンニン鞣し革で、更に金型によるシュリンク加工もされているという事で、少なくとも鞄業界でそれなりに長い私も初めて目にした素材となります。金型押しシュリンクレザーらしい高級感や清潔感、傷がつき難いといった点での使いやすさがありながら、革製品らしい豊かな経年変化や繊細な素材感まで楽しめるという事で、非常に完成度の高い仕上りとなっております。今後、高級バッグ界の主力素材になるのではないかという手ごたえがありますね。
レイアウトはスタンダードなボックス型ブリーフケースとなっており、非常にクラシカルで長年飽きの来ない素晴らしい出来かと思います。その他詳細は動画の方でも紹介しておりますので、是非チェックしてみて下さい。
当店はバッグのセレクトショップとして営業を開始してから今期で8年目となりますが、手持ちのビジネスバッグというカテゴリにおいて、歴代No.1と思える商品が入荷して参りましたので、紹介させて頂きます!
No.1とは言っても耐久性や機能性など色々な要素がございますが、総合順位No.1といった手応えでして、今後当店でビジネスバッグをお探しの方にまず最初にオススメするのが、しばらくはこちらのバッグになっていくと思われます。
それではおすすめポイントを順を追ってご紹介させて頂きます!
業界初の新素材!?高級感と味わいを併せ持ったフルタンニン鞣し金型押しシュリンクレザー
これの何が良いのかと言うと、繊細な素材感と豊かな経年変化を楽しめるという事です。従来のクロム鞣し革は、ぱっと見の高級感はありますが質感はゴム等に近い素材が多く、使い込んで味わいを出すといった革製品らしい特長が乏しい事がデメリットでした。
しかし今回ご紹介しますフルタンニン鞣し革は、金型押しシュリンクレザー特有の高級感がありながら経年変化も楽しめるといった設計になっており、従来品のデメリットを払拭した素晴らしい仕上がりとなっております。
これまでフルタンニン鞣しの金型押しシュリンクレザーが市場に出回らなかった理由
しかし現在では高級ブランドのほとんどが金型押しシュリンクレザーを採用しており、消費者の多くが金型押しシュリンクレザーに対して「高級品」といったイメージを抱くようになったと感じております。
そこで当店は、フルタンニン鞣しの金型押しシュリンクレザーは市場のニーズがあると思い、今回のバッグを手掛けて頂いた日本の高級レザーバッグ専門メーカー「BEAU DESSIN(ボーデッサン)」社に依頼して、恐らく業界初となるフルタンニン鞣しの金型押しシュリンクレザーを開発致しました。
出来上がった素材は想像通り素晴らしい仕上がりとなっており、もしかしたら今後高級バッグの新定番素材になっていくんじゃないかとさえ思っております。
金型押しは、ビジネスバッグと非常に相性の良い加工です
当バッグに使用されている物と全く同じ革の端切れをメーカーから貰って、はさみでガリガリと削ってみるといった実験をしてみましたが、やはり非常に傷耐性が高いと感じました。
※動画(後編)で実験の様子を公開しております
傷も味わいと感じられるフルタンニン鞣し革は魅力的な素材ではございますが、ビジネスシーンで使用する場合、過度の経年変化は清潔感の低下にも繋がるためメリットばかりではありません。
今回のバッグに使用されている革は、金型押しで本来の性質をあえて抑える事で、フルタンニン鞣し革らしい豊かな表情を楽しめつつも、ビジネスシーンでも使用しやすい清潔感を併せ持った丁度よいバランスの素材に仕上がっております。
日本の高級レザーバッグ専門メーカーが手掛けた極上の仕立て
これの何が良いかというと、ブランド専任の職人が生産を手掛けているため、外注製品と比べて品質が良いのです。また、デザイナーと職人が直接打ち合わせをしながら物作りを出来るというのも品質を高めるポイントとなっております。
伝統的なボックス型タイプのビジネスバッグ
こういったデザインのバッグは様々なブランドが作っており、他にもスクールバッグ等にも多く採用されているわけですが、恐らく元ネタは軍事用のバッグだと思います。
軍事用のバッグは機能性や生産性に重きを置いて企画されておりますが、その結果デザイン性も機能美に満ちた美しい出来になっている物が多いんですよね。
恐らくこちらのバッグは、パイロットが装備品を入れるアビエイターバッグ等が直系の祖先なのかなと思います。軍人もある意味で仕事として働いておりますので、仕事道具を入れるバッグだと考えると、現代のビジネスバッグに流れ着くのも納得感がありますね。
また、今では旅行用の鞄として認知されているボストンバッグですが、これは元々アメリカのボストン大学の学生が1920年代に使用していたスクールバッグが名前の起源となっており、そしてそのスクールバッグもまた元ネタは軍事用バッグなんじゃないかと思います。学生向けの服飾小物は、制服等も含め軍事用品が元ネタになっている事が非常に多いんですよね。
当バッグもボストンバッグの設計をかなり踏襲しておりますので、そういった系譜もあるのかもしれません。
軍事用バッグは様々なブランドがデザインの元ネタとして採用しておりますが、こういった血統のバッグは基本的に機能性を重視して設計されている分流行り廃りがなく、長年飽きが来ず使用出来るバッグを選ぶ上で間違いない選択になるかと思います。
自立力を高める、やや厚めのマチ
しかしこちらのバッグはある程度マチを厚めに設計する事で自立力を高めており、革の経年変化が進んだ後も自立するようにサイズ感等を調整しております。
本製品のマチは13cmとなっておりますが、最近のブリーフケースの多くが10cm前後となっており、かなりしっかりとマチを確保している事が分かります。
マチが広いほど自立力は高くなりますので、こちらの製品は他製品に比べてかなり自立力が高いと言えますね。
あらゆるレザーバッグの中でも超軽量です
こちらのバッグは見た目的に重量感がありますが、標準的なナイロンバッグと、ほぼ変わらない重量に抑えられております。
当店で販売しております標準的なナイロン製ブリーフケースは、サイズがH30cm×W40cm×D11cmで重量が1130gに対し、こちらのバッグはH28cm×W44cm×D13cmと一回り大きいサイズ感にも関わらず重量は1206gです。
また、同じく当店で販売しております標準的なレザーバッグ(シングル)、こちらも一般的に考えれば比較的軽い部類ではありますが、H30cm×W40cm×D9cmと一回り小さいにも関わらず重量は1410gです。
そして、同商品のダブルタイプはH32cm×W43cm×D12cmと大体同じくらいのサイズ感ではありますが、重量は1860gとなっておりますので、本製品の重さは約2/3程度となっております。
上記写真の通り、ビジュアル的にも大き過ぎるといった印象は無く、むしろシルエット的にも格好がつく良い印象で、かなり洗練されたサイズ感に調整されているかと思います。
丁度最近、別のバッグメーカーの方が当店事務所にいらっしゃった時にこのバッグを見せたのですが、「手持ちのレザーバッグはどうしても重さが、、、って、軽!!!」と、持った瞬間に驚かれておりました(笑)
ガッチリ頑丈な最大厚さの底板を入れております
当製品には、メーカーが使用する最大厚さの底板を入れており、かなりの重量にも耐えられる設計となっております。重量耐久実験をしてみた所、コピー用紙500枚束&15インチの大型ノートPC(総重量約5kg)を入れても大きな型崩れは見受けられませんでしたので、重量に関しては最高クラスの耐久性があると思います。
※実験の様子は動画(後編)で公開しております
とは言え、あまりに重い物を入れるのはバッグにとって負担が大きいので、なるべく気を使って欲しい所ではありますが、手持ちバッグに収納する常識の範囲内の荷物であれば、問題になる事は極めて少ないと思います。
手持ちに特化した美しいデザイン
その為、バッグには必要最低限の金具パーツのみが使用されており、レザーバッグとして大変美しい佇まいに仕上がっております。
ショルダーベルトがあった方が便利だという意見もあるかと思いますが、実はこういったブリーフケースの斜め掛けは、バッグを劣化させる大きな原因になります。
ショルダーベルトの使用は体にバッグが当たるような形になる為、一歩歩く毎にバッグが体にバフバフとぶつかりますので、そういった事を長く続けていくとバッグの型崩れや、生地表面の劣化等が大きく進行してしまいます。
また、バッグを持つシルエットとしても、手持ちが最も美しいです。ビジネスバッグの歴史を辿ると、現在のようなソフトレザーバッグになる前はダレスバッグやアタッシュケース等が主流で、それらは全て手持ちでのみ持ち運びが可能なバッグです。
そしてスーツ等のフォーマルなスタイルは、そういったバッグと共にデザインが変化してきた歴史があるので、やはりスーツやキレイめ系のコーディネートに合わせるのであれば、バッグは手持ちが一番格好が良いと思います。
加えて、バッグを手持ちする事で衣服へのダメージも少なくなります。ショルダーベルトはジャケットへのダメージがかなり大きいので、バッグもスーツも綺麗なまま使用を続けたい場合は、やはりバッグは手持ちをするに限ります。
本製品は最高品質の素材と工房で仕立てられておりますので、ここまで究極のスペックであれば、やはり手持ちに特化した設計にするべきだなと思いましたので、このようなバッグとなりました。
ショルダーベルトが付属するブリーフケースの他、ビジネスリュック等も当店では数多く取り揃えておりますので、本革の高級感等よりも使い易さを求める方は、是非そちらの商品をチェックして頂ければと思います。
内装とポケットについて
これは最近のブリーフケースの多くで採用されている内装ですが、電子機器など細々とした荷物を整理して持ち歩きたい場合は、是非バッグインバッグの使用をご検討頂ければと思います。
ビジネスバッグの内装は職業等によってかなりニーズが異なるため、かつてのダレスバッグのような内装の区分けがされたバッグというのは少なくなってきております。
その代わり、アマゾン等で探して頂けると、電子機器収納用、書類管理用等の様々なニーズに応えたバッグインバッグが販売されておりますので、これらをご使用頂けるとスマートにビジネスバッグを使いこなして頂けるかと思います。
また、マチがある事で中身の確認がし易いといったメリットもございます。この設計はボーデッサン製品特有のものとなりますが、かなり使い勝手が良いので大変お勧めです。
以上、ボーデッサンの新作ブリーフケースの紹介でした
また、ここまで当ブログを読んで頂けた皆様に特別な特典として、イメージ違いによる返品を往復送料・手数料含め、完全無料でお受けさせて頂きます。
こちらのバッグはネットショップである当店の別注品という事で、店頭での実物確認が出来ません。更にはかなり高価なバッグとなりますので、万が一イメージ異なったらどうしようといった心配があるかと思いますので、返品理由に加えて「ブログを見た」と言って頂けましたら、未使用品に限り返品を無料で受付させて頂きます。
また、本製品はフルタンニン鞣し革を使用している為、一般的な革製品と比べてかなり個体差があります。なので、ご注文時に「シワが少ない個体」など、希望を言って頂けましたらなるべく在庫品の中からご要望に沿った個体を選んで発送させて頂きます。
商品が到着した後でも、未使用品であれば往復送料等全て無料で交換対応をさせて頂きますので、写真等を添付して頂いて「こういった症状が無い個体」などご要望をお送り頂ければと思います。
私としても是非実物を手に取って見てもらいたいといった気持ちがございますので、当商品に興味がある方は是非お気軽にご注文頂ければと思います。
以上、おしまい!