表面には、イギリスのタンナーが手掛けたブライドルレザーを使用しており、裏面は愛媛のタンナーが手掛けたフルタンニン鞣しの牛革が使われております。
ブライドルレザーは、牛革に蝋(ロウ)を塗り込むことで繊維の密度を上げて強度を増した革で、元々は馬具に使用されていた素材です。
表面に浮き出たブルームを付属のブラシで落とし、使い込んでいく事によって、飴色のツヤが出てきます。
革のエイジング(経年変化)を楽しみながら、長年ご愛用頂けるお財布です。
高価なレザー素材と言えば、ゴージャスなワニ革や、上品なカーフなど色々ありますが、その中でも耐久性に特化したのが、こちらのブライドルレザーだと思います。
ブライドルレザーというのは、元々強度が重要な馬具に使用されていた素材で、牛革にミツ蝋や植物性油などの蝋(ロウ)を何度も塗り込むことにより、繊維の密度を上げて耐久性を増したレザーです。
ファイブウッズの使用するブライドルレザーは、本場イギリスのタンナーが手掛けた革を使用しております。
また、ベースとなる革も、植物由来の成分で加工をしたフルタンニン鞣しの革を使用しており、非常に味わい深い素材感が魅力となっております。
縫製は国内の工房で行われております。針を通すことも大変な厚手のブライドルレザーですが、ステッチも非常に美しく、国内でもトップクラスの品質に仕上がっております。
このブルームは一体何なのかと言いますと、塗り込んだ蝋が繊維から押し出されて表面に出てきたものとなります。
ブルームは時間の経過とともに浮き出てきますので、特に新品の状態ですと、場合によっては表面が真っ白になる程に浮き出ている場合もございますので、使い始めは念入りにブラッシングして頂ければと思います。
また、ブラッシングの仕上げとして、必要に応じて柔らかい布などで拭いて頂いても良いと思います。レザー用のクリーナーは微妙な所ですが、基本的に使い始めは使用しなくて良いんじゃないかなと思います。
使っていく内にも少しずつブルームは浮き出てくるのですが、そもそもの成分がミツ蝋や植物性油ですので、布などの生地についてしまってもお湯などで洗い落とす事も出来ますし、色移りもしません。(粉がついて白っぽくなる可能性はあります)
新品の状態からいきなりジーパンのポケットに入れたりして、汗だくで走り回ったりしたらヤバいかもしれませんが、バッグに入れる程度でしたら、最初だけしっかりケアすればそこまで神経質にならなくても大丈夫かなとは思います。
手の油などによっても落ちますので、普通に使用していく内に気がつけばとれていくものでもあります。
しかし、気になるようでしたら定期的にブラッシングなどのケアをする必要はあると思います。ブライドルレザーはどうしてもそういった特徴を持った革となりますので、ご理解の上ご購入下さいますよう、お願い致します。
ホック部分なども徐々に表面に浮き出て凹凸が出来てきて、ますます格好の良い雰囲気が増してきます。
馬具のように乱暴に扱うシーンは無いかもしれませんが、やはりこういった素晴らしい革製品は、安心感と所有欲を存分に満たしてくれますね。
ちなみにこちらのエイジングサンプルは、僕がメーカーのおじさんから譲り受け、共同でエイジングを行ったお財布です。
二人のおじさんの汗が染みこんだプライスレスな逸品です。現在は僕の所有物となっております。
お財布の方は分かり難いのですが、下に敷いております黒っぽい不織布に包んで収納される形となります。
また、ブルームの浮き出ていない裏地のレザーは、姫路のタンナーが手掛けたフルタンニン鞣しの牛革です。こちらも使い込む程に味わいが増してきます。
表裏共にフルタンニン鞣しの革となりますので、この辺りのエイジング(経年変化)はとても素直で、本革製品を持つ楽しみを存分に感じて頂けるのではないかなと思います。
耐久性がある事はもちろん、真鍮ならではの味な見た目に加え、ホックをとめた時の「ポチンッ!」という独特な感触も魅力です。
尚、フィオッキ社は現在はプリム社の傘下となった影響で、品質はほぼ変わらないのですが今後は「プリム」というロゴに変わるようです。
現在はまだメーカーがフィオッキロゴのホックをストックしているので暫くは大丈夫ですが、どうしてもフィオッキロゴじゃないと!という方がおりましたら、是非お早めにご注文頂ければと思います。
今僕はこちらの小銭入れをテストとエイジングチェックも兼ねて使用しておりますが、スライドファスナータイプと比べて中身全体が見通しやすく、また、ポッケにしまうときもボタンひとつでポチンですので、使い勝手は良い方なんじゃないかなと思いますね。